ナースの勉強部屋

看護師が介護支援専門員(ケアマネ)を取得するメリットは?難易度や給料、最短のなり方を徹底解説!

看護師が介護支援専門員(ケアマネ)を取得するメリットは?難易度や給料、最短のなり方を徹底解説!

「夜勤がつらくなってきた」「もっと患者さんの退院後の生活に寄り添いたい」——そんな悩みを抱える看護師の方にとって、強力なキャリアの武器となるのが介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格です。

医療の専門知識を持つ看護師が福祉のスペシャリストであるケアマネ資格を取得することは、転職市場で非常に高く評価されます。本記事では、看護師が介護支援専門員を目指すメリットやデメリット、気になる給料の違いから資格取得までの最短ルートまでを徹底解説します。

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目次
  1. 介護支援専門員(ケアマネジャー)とは?看護師との役割の違い
  2. 看護師が介護支援専門員を取得する5つのメリット
    1. 1. 夜勤なし・日勤中心で体力的な負担が激減する
    2. 2. 医療ニーズの高い利用者に対して強みを発揮できる
    3. 3. 多職種連携(医師や訪問看護師等)がスムーズにできる
    4. 4. 看護師としてのキャリアの幅が劇的に広がる
    5. 5. 更新制の廃止(予定)により一生モノの資格へ
  3. 知っておくべき注意点・デメリット
    1. 給料が下がる可能性が高い
    2. デスクワーク・事務作業が膨大
    3. 看護師の「試験免除科目」は現在廃止されている
  4. 介護支援専門員の給料事情(看護師との比較)
  5. 看護師から介護支援専門員になるには?(受験資格と最短ルート)
    1. STEP1:受験資格を満たす(実務経験5年・900日以上)
    2. STEP2:試験に合格する(合格率は10〜20%台)
    3. STEP3:実務研修を受講し、登録・交付
  6. 看護師とケアマネのダブルライセンスが活かせる職場
  7. 【まとめ】看護師経験を活かして介護支援専門員を目指そう!

介護支援専門員(ケアマネジャー)とは?看護師との役割の違い

介護支援専門員(通称:ケアマネジャー)は、介護保険制度に基づき、要介護者やその家族からの相談に応じ、適切な介護サービスを受けられるように「ケアプラン(介護サービス計画書)」を作成する専門職です。

  • 看護師の役割: 医療・看護の視点から、患者の命と健康を直接的に守り、ケアを行う。
  • 介護支援専門員の役割: 福祉・生活設計の視点から、利用者が地域や自宅でその人らしい生活を送れるよう、サービスを調整・マネジメントする。

両者に上下関係はなく、どちらも地域包括ケアシステムにおいて欠かせない車の両輪のような存在です。

看護師が介護支援専門員を取得する5つのメリット

看護師がケアマネ資格を取得(ダブルライセンス)することには、キャリアや働き方において絶大なメリットがあります。

1. 夜勤なし・日勤中心で体力的な負担が激減する

ケアマネジャーの主な業務はケアプランの作成や関係機関との連絡調整などのデスクワーク、および利用者宅への訪問です。看護師特有の夜勤や長時間の立ち仕事、力仕事がほぼないため、年齢を重ねても無理なく働き続けることができます。

2. 医療ニーズの高い利用者に対して強みを発揮できる

近年、在宅医療の推進により、経管栄養や人工呼吸器など医療依存度の高い利用者が増えています。医療知識がないケアマネジャーが困難を抱えやすいケースでも、看護師であれば疾患の予後や必要な医療処置を正確にアセスメントでき、質の高いケアプランを作成できます。

3. 多職種連携(医師や訪問看護師等)がスムーズにできる

主治医や訪問看護ステーションとの連携はケアマネジャーの必須業務です。看護師経験があれば、医療用語を用いたコミュニケーションが円滑に行えるため、医療機関側からも厚い信頼を得やすくなります。

4. 看護師としてのキャリアの幅が劇的に広がる

資格取得後、あえて「看護師」として働き続ける場合でも有利です。病院の退院支援部門(地域連携室)や、訪問看護ステーションの管理者など、医療と生活をつなぐコーディネート能力が求められるポジションで重宝されます。

5. 更新制の廃止(予定)により一生モノの資格へ

これまでケアマネ資格は5年ごとの更新研修が必要でしたが、国の方針により更新制は廃止される見通しです。一度取得すれば生涯有効な資格となるため、出産や育児で現場を離れても、いつでも復帰しやすい強力なライセンスとなります。

知っておくべき注意点・デメリット

良い面だけでなく、事前に理解しておくべき注意点もあります。

給料が下がる可能性が高い

看護師から専従のケアマネジャーへ転職する場合、最もネックになるのが給与面です。夜勤手当や危険手当などがなくなるため、月給や年収ベースで見ると看護師時代より数十万円〜100万円程度下がる傾向にあります。

デスクワーク・事務作業が膨大

ケアプランの作成、給付管理、認定調査の書類作成など、パソコンに向かっての事務作業が業務の多くを占めます。効率的に処理するITスキルや事務処理能力がないと、月末月初に残業が発生しやすくなります。

看護師の「試験免除科目」は現在廃止されている

かつては看護師資格を持っていれば、ケアマネ試験のうち医療系の科目が免除されていました。しかし、2015年よりこの免除制度は廃止されています。すべての科目を受験する必要があるため、福祉や介護保険法などの分野はゼロからしっかり勉強する必要があります。

介護支援専門員の給料事情(看護師との比較)

実際の給与相場はどのようになっているのでしょうか。国の統計データを参考に比較してみましょう。

職種平均月給平均年収(賞与込)
看護師約33万〜36万円約500万〜520万円
ケアマネジャー約27万〜30万円約400万〜440万円

※施設規模や経験年数により変動します。

純粋な給与額では看護師が上回りますが、「夜勤がない」「肉体的疲労が少ない」という労働環境の良さを考慮すると、ワークライフバランスを重視する方にとっては非常に魅力的な選択肢と言えます。

看護師から介護支援専門員になるには?(受験資格と最短ルート)

ケアマネジャーになるためには、各都道府県が実施する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、その後の実務研修を修了する必要があります。

STEP1:受験資格を満たす(実務経験5年・900日以上)

看護師などの法定資格を持ち、その業務に通算5年以上かつ900日以上従事していることが条件です。現在看護師として5年以上のキャリアがあれば、すでに受験資格を満たしています。(※ブランクがあっても合算可能です)

STEP2:試験に合格する(合格率は10〜20%台)

試験は毎年10月に実施されます。合格率は例年10〜20%台で推移しており、介護福祉士等と比べても難易度の高い試験です。ただし、合格者の上位職種内訳を見ると、介護福祉士に次いで「看護師・准看護師」が多く、医療知識のアドバンテージは十分に活かせます。

STEP3:実務研修を受講し、登録・交付

試験合格後、87時間以上の講義・演習と3日間の実習(介護支援専門員実務研修)を受講します。修了後、都道府県に登録申請を行うことで、晴れてケアマネジャーとして働くことができます。

看護師とケアマネのダブルライセンスが活かせる職場

資格取得後、以下のような職場でその真価を発揮できます。

  • 居宅介護支援事業所併設の訪問看護ステーション訪問看護師として働きながら、利用者のケアマネジメントも兼務または連携して行います。
  • 病院の地域医療連携室(退院調整看護師)入院患者がスムーズに在宅へ移行できるよう、地域のケアマネジャーや医療機関と連携を図ります。
  • 地域包括支援センター地域の高齢者の総合相談窓口です。保健師や社会福祉士と共に、予防ケアプランの作成や相談支援を行います。
  • 介護施設(特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホーム)施設ケアマネとして、入居者の医療的ケアの必要性を判断しながらプランニングを行います。

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【まとめ】看護師経験を活かして介護支援専門員を目指そう!

看護師が介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を取得することは、単なるキャリアチェンジにとどまらず、「医療と生活の両面から患者を支えるスペシャリスト」になることを意味します。

  • 夜勤がなく、体力的な負担を抑えて長く働ける
  • 重症化する在宅医療において、看護師の知識が最大の武器になる
  • 試験の医療系科目免除はなくなったが、合格者の2割は看護師・准看護師
  • 給与は下がる傾向にあるが、ワークライフバランスは大幅に向上する

「ベッドサイドでのケアだけでなく、退院した後のその人らしい人生までをデザインしたい」。そんな思いを持つ看護師の方は、ぜひ介護支援専門員の資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。あなたの持つ医療知識と経験を待っている利用者が、地域にたくさんいます。