ナースの勉強部屋

看護師が「職場で受けたパワハラ発言」とは?アンケート結果まとめ

看護師が「職場で受けたパワハラ発言」とは?アンケート結果まとめ

看護の現場では、過酷な労働環境や人間関係のストレス 重なり、ハラスメントが発生しやすい状況にあります。

今回は、現役看護師に「あなたが受けたパワハラ発言、どんなもの?」というアンケートを行い、その結果をまとめました。

目次
  1. ハラスメント発言、誰から発せられるケースが多い?
  2. 実際にどんな発言があったのか?
    1. 上司(師長・主任・医師)からの発言の例
    2. 同僚(先輩看護師)からの発言の例
    3. 患者からの発言の例
    4. 病院組織そのものからの圧力
  3. 看護師の労働環境に見られる問題
    1. 長時間労働と人手不足
    2. 上下関係の厳しさと指導の名のもとの暴言
    3. 家庭との両立が難しい職場文化
    4. 患者からのハラスメントへの対策不足
  4. 看護師としてできること
    1. 記録を残す
    2. 信頼できる人に相談する
    3. 転職も視野に入れる
  5. まとめ

ハラスメント発言、誰から発せられるケースが多い?

アンケート結果を分析すると、パワハラ発言は以下4つのグループから発せられていることがわかりました。 ※上から多い順

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  1. 上司(師長・主任・医師など)
  2. 同僚(特に先輩看護師)
  3. 患者
  4. 病院組織そのもの

特に多かったのは「上司(師長・主任・医師など)」からの発言です。次に「同僚(先輩看護師)」、そして「患者」と続きます。

実際にどんな発言があったのか?

以下は、実際に看護師が経験したパワハラ発言の一例です。

    上司(師長・主任・医師)からの発言の例

    「何トロトロやってんのよ!貸しなさい!」(綾瀬/40代・前半)

    消毒処置を慎重に行っていた際、副師長に押しのけられてしまったため、ミスをしてしまった綾瀬さん。その後「何やってんのよ!」と怒鳴られたとのことです。

    「こんなにトロいなら、患者が死んでも仕方ないね」(ruka/40代・後半)

    新人時代に主任看護師から上記の言葉を浴びせられたrukaさん。夜勤で急変対応をしていた際、動きが遅いことを理由に強く叱責されたとのことでした。

    「もう帰るの!?私より先に!?」(あび/20代・後半)

    定時で退勤しようとした際、師長から浴びせられた言葉を教えてくれたあびさん。師長の機嫌が悪いときだったので、八つ当たりされたと感じているとのことでした。

    同僚(先輩看護師)からの発言の例

    「休み希望でない休みは勤務変わらないと」「旦那はなにしよん?」(ごんち/30代・後半)

    子供の検査のため休みを取った際、日勤のみの先輩から嫌味を言われた。

    「なんであの時なにも手伝わずに帰れるの?信じられない。」(yume/20代・後半)

    手伝えることがないか確認したものの無視され、翌日になって怒鳴られた。

    患者からの発言の例

    「本当にこの看護師はつかえないわ」「性格が悪い女」(餅子/20代・前半)

    重症患者のケアに集中していたため、もう一人の患者から罵倒された。

    「あんたいい身体しとるねえ」(りろ/20代・前半)

    せん妄状態の患者からセクハラ発言を受けた。

    病院組織そのものからの圧力

    「そりゃ当事者はパワハラって言うに決まってるでしょ」(momiji09/40代・前半)

    パワハラを通報したにも関わらず、病院の調査部署が被害者の証言を軽視し、組織ぐるみで隠蔽された。

    看護師の労働環境に見られる問題

    上記のような発言が横行する背景には、看護師の労働環境にいくつかの根深い問題があります。

      長時間労働と人手不足

      厚生労働省のデータによると、看護師の平均残業時間は月20時間以上、夜勤を含むシフト制勤務が多く、過労死ライン(80時間/月)に達するケースもあります。慢性的な人手不足も相まって、一人ひとりの負担が非常に大きいのが現状です。

      上下関係の厳しさと指導の名のもとの暴言

      日本看護協会の調査によれば、新人看護師の約30%が1年以内に退職しており、その理由の一つに「指導の厳しさ」が挙げられています。教育という名のもとに過度な叱責やプレッシャーが与えられ、精神的に追い詰められるケースが多発しています。

      家庭との両立が難しい職場文化

      看護師の約8割が女性であり、育児や介護との両立が求められることが多いにもかかわらず、休みの調整が難しい職場が多いのが現実です。「子供の急病で休みを取ると嫌味を言われる」「時短勤務が取りにくい」といった声が数多く寄せられています。

      患者からのハラスメントへの対策不足

      患者からの暴言やセクハラは、厚生労働省の調査でも約40%の看護師が経験していると報告されています。しかし、病院側の対策は不十分であり、問題が放置されがちです。

      看護師としてできること

      記録を残す

      パワハラを受けた際は、日時・場所・発言内容を記録しておきましょう。第三者に相談する際の証拠になります。

        信頼できる人に相談する

        職場のハラスメント相談窓口、労働組合、同僚、外部の専門機関など、相談できる場所を持つことが大切です。

        転職も視野に入れる

        環境が改善されない場合、思い切って転職することも選択肢の一つです。看護師は需要が高く、職場を選ぶ自由があります。

        まとめ

        看護師は日々、患者の命を預かる仕事をしています。しかし、その環境の中でパワハラに耐えながら働く必要はありません。

        労働環境を見直し、改善を求める動きをしていくことが、働きやすい職場を作る第一歩です。