【看護師向け】貴院と御院・貴社と御社の違いは?面接や履歴書の敬称一覧
看護師が転職や就職活動を行う際、履歴書や面接で必ずと言っていいほど直面するのが、「志望先の施設をどう呼べばいいのか」という疑問です。「貴社・御社」「貴院・御院」の使い分けは、社会人としての基本的なビジネスマナーをアピールする重要なポイントになります。
この記事では、看護師の転職に特化した「貴院・御院」「貴社・御社」の正しい使い分けや、病院以外の介護施設・クリニックなどでの敬称を例文付きで網羅的に解説します。
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【面接直前・履歴書作成中の方向け】敬称の早見表
時間がなく、今すぐ結論を知りたい方は以下の表を確認してください。基本ルールは「書き言葉は『貴(き)』、話し言葉は『御(おん)』」です。
| 志望先の種類 | 書き言葉(履歴書・メールなど) | 話し言葉(面接・電話など) |
| 病院 | 貴院(きいん) | 御院(おんいん) |
| クリニック・診療所 | 貴クリニック / 貴施設 | 御クリニック / 御施設 |
| 介護施設(特養・老健など) | 貴施設(きしせつ) | 御施設(おんしせつ) |
| 訪問看護ステーション | 貴事業所(きじぎょうしょ) | 御事業所(おんじぎょうしょ) |
| 法人全体(医療・社会福祉) | 貴法人(きほうじん) | 御法人(おんほうじん) |
| 企業(株式会社) | 貴社(きしゃ) | 御社(おんしゃ) |
| 保育園 | 貴園(きえん) | 御園(おんえん) |
「貴院・御院」「貴社・御社」の基本と違い
志望先を呼ぶ際の敬称には、「貴(き)」をつけるものと「御(おん)」をつけるものの2種類があります。
- 書き言葉(履歴書・職務経歴書・メール・手紙など): 「貴〜」(貴院、貴社 など)
- 話し言葉(面接・電話・見学・説明会など): 「御〜」(御院、御社 など)
「貴院(きいん)」や「貴社(きしゃ)」という言葉は、口頭で話すと「委員」「記者」「汽車」など別の言葉と聞き間違えやすいため、話し言葉では発音しやすく聞き取りやすい「御院(おんいん)」「御社(おんしゃ)」を使用するのが一般的なビジネスマナーです。
【施設別】看護師の転職先で使える敬称の詳細
看護師の活躍の場は多岐にわたります。株式会社が運営している場合は「貴社・御社」を使いますが、医療法人や社会福祉法人などの場合は組織形態に合わせて呼び方を変える必要があります。
- 病院:「貴院」「御院」が最も一般的でスマートです。「貴病院」「御病院」でも間違いではありません。
- クリニック・診療所:「御クリニック」が言いにくい場合は、「御施設」「こちらのクリニック」でも問題ありません。
- 介護施設(特別養護老人ホーム・デイサービスなど):「〇〇ホーム」「〇〇苑」などの名称でも「施設」で統一して構いません。
- 訪問看護ステーション:「貴ステーション」よりも「事業所」を使うのが一般的です。
- 法人全体(医療法人・社会福祉法人):配属先が未定の場合や、法人そのものを指す場合に使用します。迷った際にも便利です。
- 企業(産業保健師・CRAなど):運営母体が「株式会社」の場合は、病院や施設ではなく必ず「貴社・御社」を使用します。
- 保育園:基本は「貴園・御園」ですが、運営母体が株式会社の場合は「貴社・御社」でも可能です。
履歴書・メールでの「貴院」「貴社」の使い方と例文
履歴書、職務経歴書、添え状、メールなどの「文字に残るもの」には、すべて「貴院(貴社)」を使用します。
履歴書(志望動機・自己PR)での例文
「貴院が注力されている地域密着型の医療体制に深く感銘を受け、志望いたしました。」
「前職の急性期病棟で培ったアセスメント能力を活かし、貴施設の利用者様へのケアに貢献したいと考えております。」
履歴書(本人希望記入欄)での例文
給与や待遇面で特に希望がない場合も、「貴院」などを使用します。
「給与や勤務条件等につきましては、貴法人の規定に従います。」
メールでの例文
「貴クリニックでの面接日程につきまして、以下の通りお伺い可能でございます。」
「末筆ではございますが、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。」
面接・電話での「御院」「御社」の使い方と例文
面接の場や、問い合わせの電話など、「口頭で伝える場面」ではすべて「御院(御社)」を使用します。
面接での例文
「私が御院を志望した理由は、教育体制が充実しており、専門性を高められる環境に魅力を感じたためです。」
「これまでの外科病棟での経験を活かし、御事業所の訪問看護でも利用者様に寄り添った看護を提供したいと考えております。」
「御法人で活躍されている看護師の方々に、共通している特徴はございますか?」
電話での例文
「御社の採用ホームページを拝見し、見学の申し込みでお電話いたしました。」
面接や履歴書で注意したい敬語・マナーのNG例
「貴院」「御院」の使い分け以外にも、医療業界の転職で間違えやすい敬語や言葉遣いがあります。
- 二重敬語(御院様、貴社様など)「御院」や「貴社」という言葉自体にすでに敬意が含まれています。そこに「様」をつけると二重敬語になります。
- ❌ NG: 御院様、貴社様、御施設様
- ⭕️ OK: 御院、貴社、御施設
- 宛名の書き間違い(御中と様の使い分け)履歴書を郵送する封筒の宛名も間違いやすいポイントです。「御中」と「様」は同時に使えません。
- 部署宛て(個人名が不明): 〇〇病院 人事部 御中
- 個人宛て(担当者名が判明): 〇〇病院 人事部 採用担当様
- ❌ NG: 〇〇病院御中 採用担当様(※二重敬語)
- ❌ NG: 〇〇病院 院長様、看護部長様(※役職自体が敬称なので「院長 〇〇様」が正解)
- 自分の職場を「弊社」と呼んでしまう相手の会社を「御社・貴社」と呼ぶのに対し、一般的なビジネスでは自分の会社を「弊社」と言います。しかし、病院で働いている看護師の場合は「弊社」は使いません。面接では「現在の職場」「当院」などと呼ぶのが自然です。履歴書では「現職」と記載します。
- ら抜き言葉無意識に使ってしまいがちですが、面接官には「言葉遣いを知らない」とマイナスな印象を与えかねません。
- ❌ NG: 見れる、来れる、食べれる
- ⭕️ OK: 見られる、来られる、食べられる
もし面接で言い間違えてしまったら?
緊張する面接本番では、うっかり「貴院の理念に〜」と話し言葉で「貴院」を使ってしまったり、「御社」と「御院」を言い間違えてしまうこともあるでしょう。
もし間違えてしまっても、それだけで不採用になることはほぼありません。間違いに気づいた場合は、焦らずその場で「失礼いたしました、御院では〜」とすぐに訂正して話を続ければ問題ありません。誠実に対応することで、かえって「落ち着いてリカバリーできる対応力がある」と評価されることもあります。
ただし、履歴書などの書類での書き間違い(履歴書に「御院」と書くなど)は、「提出前に見直しをしていない」と判断されるリスクが高いため、提出前のダブルチェックを徹底してください。
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敬称のマナーを味方につけて面接・書類選考を突破しよう
看護師の転職活動における敬称の使い分けのポイントは、「履歴書やメールの書き言葉は『貴院・貴社』」「面接や電話の話し言葉は『御院・御社』」を徹底することです。これに加えて、応募先が介護施設なら「施設」、訪問看護なら「事業所」など、組織の形態に合わせた適切な表現を選ぶことが求められます。
正しい敬語やマナーは、医療現場において患者様やご家族と円滑なコミュニケーションを図り、信頼関係を築くための重要なスキルとして面接官に評価されます。適切な呼び方を身につけ、自信を持って転職活動を進めてください。