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看護師の履歴書の書き方|資格の正式名称と志望動機の文例集

看護師の履歴書の書き方|資格の正式名称と志望動機の文例集

履歴書で時間を取られるのは、書式の知識ではなく「この資格は何と書くのが正しいのか」「志望動機をどう言い切るか」という一語一句の判断です。ここでは、そのまま書き写して使える文例と正式名称を中心にまとめます。

学歴・職歴・資格欄の基本の型は看護師の履歴書の書き方|学歴・職歴・資格欄を埋める基本の型で扱っています。この記事は、その型に沿って実際の文字を埋める段階の話です。

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目次
  1. 書式は厚生労働省の様式例でよいか
  2. 学歴欄をどこから書くか
    1. 准看護師から進学した場合
  3. 職歴欄はどこまで細かく書くか
    1. 転職回数が多い場合
    2. ブランクがある場合
  4. 免許・資格欄は何と書くか
    1. 取得年月は合格日ではなく登録年月日
  5. 志望動機の文例
    1. 急性期から慢性期・療養へ
    2. 病棟からクリニックへ
    3. ブランク明けの復職
    4. 訪問看護へ
  6. 本人希望欄の文例
  7. 手書きとパソコン、写真、押印
  8. 提出前に確認する減点ポイント
  9. 看護師の求人を実際に見る
  10. よくある質問
  11. まとめ
  12. 参考

書式は厚生労働省の様式例でよいか

市販の履歴書用紙、応募先の指定フォーマット、厚生労働省が公開している様式例のどれを使ってもかまいません。指定があればそれが最優先です。

厚生労働省の様式例は、日本規格協会が2020年7月にJIS規格の解説から履歴書の様式例を削除したことを受けて作成されたものです。旧来の市販用紙と比べて、次の点が違います。

  • 性別欄が任意記載欄になっています。〔男・女〕の選択式ではなく、記載したい内容を自分で書く形で、書かずに空欄のままでも差し支えありません
  • 「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」の欄がありません

手元の市販用紙にこれらの欄がある場合、埋めても問題はありません。ただし、応募者の適性・能力に関係のない事項で採用を判断しないことが公正な採用選考の原則なので、空欄でも不利になるものではありません。

用紙サイズと年号の統一については履歴書のサイズはA4とB5どちら?を参照してください。

学歴欄をどこから書くか

転職の場合は高等学校入学から書き始めれば足ります。看護師の履歴書で判断に迷うのは、学校の種別と進学ルートの書き分けです。

学校名は卒業証書に記載されている正式名称をそのまま書きます。「〇〇看護専門学校」を「〇〇看護学校」と縮めない、大学は学部・学科まで書く、というのが基本です。

進学ルート 学歴欄の書き方
看護専門学校(3年課程) 〇〇医療専門学校 看護学科 入学/卒業
短期大学 〇〇短期大学 看護学科 入学/卒業
大学 〇〇大学 看護学部 看護学科 入学/卒業
大学院 〇〇大学大学院 看護学研究科 修士課程 入学/修了

大学院は「卒業」ではなく「修了」と書きます。

准看護師から進学した場合

准看護師養成所と、進学した2年課程を別々の行に書きます。まとめて1行にすると、在籍期間の計算が合わなくなります。

平成27年4月  〇〇准看護高等専修学校 入学
平成29年3月  〇〇准看護高等専修学校 卒業
平成30年4月  〇〇看護専門学校 看護学科(2年課程)入学
令和2年3月   〇〇看護専門学校 看護学科(2年課程)卒業

課程名は学校の呼称に合わせます。全日制なら「(2年課程)」、定時制なら「(2年課程 定時制)」、通信制なら「(2年課程 通信制)」と添えると、働きながら学んだ期間だと伝わります。准看護師として勤務しながら通信制で学んだ場合、学歴欄と職歴欄の期間が重なりますが、それで問題ありません。

職歴欄はどこまで細かく書くか

病院名だけでは経験の中身が伝わりません。かといって業務内容を長文で書く欄でもありません。1行に「法人格+施設名」「病床規模」「配属先」までを入れるのが、読み手が判断できる最小の情報量です。

平成29年4月  医療法人〇〇会 〇〇病院(一般病床250床)入職
             急性期一般病棟(内科・消化器外科)配属
令和3年4月   同院 手術室 異動
令和6年3月   一身上の都合により退職
  • 病床数は「〇〇床」と入れておくと、規模感が一目で伝わります
  • 担当していた科は配属病棟の診療科名を書きます。混合病棟なら「内科・整形外科混合病棟」のように併記します
  • 異動・昇進は「同院 〇〇病棟 異動」「主任 昇進」として行を分けます
  • 在職中は最終行に「現在に至る」、その次の行の右詰めで「以上」と書いて締めます

看護技術の詳細、受け持ち患者数、委員会活動などは履歴書の職歴欄ではなく職務経歴書側に書きます。両者の書き分けはクリニックへの転職で書く自己PRと職務経歴書で扱っています。

転職回数が多い場合

回数を減らして見せるために職歴を省略しないでください。在籍期間が合わなくなり、雇用保険の記録や源泉徴収票を確認した段階でずれが出ます。

短期間の在籍が続いた場合は、理由の説明ではなく事実を並べるだけにとどめ、面接で聞かれたときに答えられるよう準備しておく形が現実的です。派遣・応援ナースなど期間の定めがある働き方は、その旨を添えると回数の多さが説明になります。

令和4年5月   株式会社〇〇(看護師派遣)登録
             〇〇病院 地域包括ケア病棟にて6か月勤務(期間満了)

ブランクがある場合

空白期間を無言で飛ばすと、かえって疑問を持たれます。1行で事実だけ書きます。

令和3年4月   一身上の都合により退職
             以後、育児のため就業せず
令和6年4月   〇〇クリニック 入職

「育児のため」「家族の介護のため」「療養のため」のいずれかを、事実に沿って選びます。復職に向けて研修を受けた場合は、その行を足すと空白の説明になります。

令和5年10月  〇〇県看護協会 看護職復職支援研修 修了

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免許・資格欄は何と書くか

免許は「取得」、研修やコースは「修了」、学会や協会の認定は「認定」。この3語の使い分けが基本です。

保有しているもの 履歴書での書き方
看護師 看護師免許 取得
准看護師 准看護師免許 取得
保健師 保健師免許 取得
助産師 助産師免許 取得
専門看護師 専門看護師(がん看護)認定
認定看護師(A課程) 認定看護師(感染管理)認定
認定看護師(B課程) 特定認定看護師(感染管理)認定
認定看護管理者 認定看護管理者 認定
特定行為研修 特定行為研修 修了(栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連)
BLS AHA BLSプロバイダーコース 修了
ACLS AHA ACLSプロバイダーコース 修了
自動車 普通自動車第一種運転免許 取得

補足すべき点がいくつかあります。

  • 「正看護師」という表記の免許は存在しません。免許の名称は「看護師免許」です。准看護師と区別したいときも履歴書では「看護師免許」と書きます
  • 准看護師免許は都道府県知事の免許、看護師免許は厚生労働大臣の免許です(保健師助産師看護師法)。書き方に違いはありませんが、両方を持っている場合は取得順に並べます
  • 専門看護師は14分野、認定看護師はA課程21分野・B課程19分野です。分野名は日本看護協会の表記どおりに書きます。分野名を省略すると、どの領域の認定か伝わりません
  • 特定行為研修は21区分38行為から成り、修了した区分名を括弧で添えます。全区分を修了しているわけではないため、区分名がないと範囲が分かりません
  • BLS・ACLSは「資格」ではなくコースの修了です。AHAのプロバイダーカードは取得日から2年後の月末までが有効期限なので、期限切れのものを最新のように並べないでください

取得年月は合格日ではなく登録年月日

免許の取得年月は、国家試験の合格発表日ではなく、免許証に記載されている登録年月日を書きます。看護師籍への登録は申請後に行われるため、3月の合格から1〜2か月ずれることが珍しくありません。記憶で書かず、免許証の現物を見て転記してください。

結婚などで氏名が変わった場合、免許証の氏名が旧姓のままだと、入職時の免許確認で説明を求められます。履歴書は現姓で書き、籍の訂正手続きは別途進めます。

志望動機の文例

志望動機は「前職の何が足りなかったか」ではなく、「これまでに何をしてきて、次に何をしたいか」の2文で骨格を作ると筋が通ります。以下はそのまま書き写せる形にしてあります。施設名や診療科は自分の経歴に置き換えてください。

急性期から慢性期・療養へ

急性期病棟で7年間、内科・消化器外科の患者さんを担当してきました。在院日数が短く、退院後の生活まで踏み込めないもどかしさがあり、経過を長く見守る看護に携わりたいと考えるようになりました。貴院は療養病棟と地域包括ケア病棟を併設しており、状態の変化に応じた関わりを一貫して続けられる点に魅力を感じています。急性期で培った観察と急変時の対応を、生活を支える看護の中で活かしたいと考えております。

病棟からクリニックへ

総合病院の整形外科病棟で5年間勤務し、外来応援も担当してきました。短い時間で状態を把握し、患者さんが理解できる言葉で説明する力を身につけられたのは外来での経験です。貴院は地域のかかりつけ医として継続的に通われる患者さんが多く、顔と経過を覚えた上での関わりができる環境だと伺いました。処置介助と患者対応の両方を担い、受診しやすい窓口として貢献したいと考えております。

ブランク明けの復職

消化器内科病棟で6年間勤務した後、育児のため3年間現場を離れておりました。復職にあたり、〇〇県看護協会の復職支援研修を受講し、採血や吸引などの基本技術と最新の感染対策を確認しております。貴院は教育担当者によるフォロー体制が整っていると伺い、段階的に業務に慣れながら早期に戦力となれる環境だと考え志望いたしました。子どもの就学に伴い勤務時間の見通しも立っており、長く働き続けたいと考えております。

訪問看護へ

回復期リハビリテーション病棟で4年間、退院支援に関わってきました。自宅に戻られた後の生活が想像していた形と違うと知る機会が何度もあり、暮らしの場で関わる看護に移りたいと考えました。貴ステーションは24時間対応と看取りの実績があり、利用者さんとご家族の希望に沿った最期まで関われる点に惹かれています。病棟で身につけた全身管理の視点を、在宅での早期の変化の察知に活かしたいと考えております。

書くときの注意は3点です。前職の批判を理由にしない、「勉強させていただきたい」で終えない(採用側は戦力を探しています)、施設の特徴を1つ具体的に入れる。3つ目は求人票や施設のウェブサイトから、病床機能・併設サービス・教育体制のいずれか1つを拾えば十分です。

本人希望欄の文例

条件の希望がなければ「貴院の規定に従います」の1行で構いません。伝えなければ入職後に困る事情がある場合だけ、事実として簡潔に書きます。

夜勤の可否

家庭の事情により、当面は夜勤が月2回までであれば対応可能です。その他の勤務条件については貴院の規定に従います。

勤務地の希望

複数施設を運営されていると伺っております。通勤の都合上、〇〇市内の施設を希望いたしますが、配属については貴院のご判断に従います。

時短勤務の希望

子どもが小学校に入学する令和10年3月までは、短時間勤務制度の利用を希望いたします。以降はフルタイム勤務が可能です。

期限や回数など自己判定できる数字を入れると、採用側が可否を判断できます。「なるべく夜勤は避けたい」のような書き方は判断できず、確認の手間になります。書いてよいこと・書かないほうがよいことの整理は履歴書の本人希望欄、看護師は何を書く?にまとめています。

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手書きとパソコン、写真、押印

  • 手書きとパソコンはどちらでも問題ありません。応募先の指定があればそれに従います。複数の施設に応募するならパソコンのほうが管理しやすく、誤字の修正もききます。手書きの場合、修正液での訂正は使わず書き直します
  • 写真は3か月以内に撮影したものを使います。正面・無背景で、スーツまたは襟のあるシャツが無難です。データを使い回す場合も、髪型や眼鏡が現在と大きく違うものは避けます
  • 押印は必須ではありません。厚生労働省の様式例をはじめ、押印欄のないフォーマットが増えています。欄がある場合のみ、朱肉を使う認印を押します

郵送する場合の封筒と送付状は、履歴書を送る封筒の書き方と履歴書に添える送付状の書き方で扱っています。

提出前に確認する減点ポイント

内容以前に落とされる要素は、ほぼ次の7つに集約されます。

  1. 和暦と西暦が混在している。学歴欄だけ西暦、職歴欄だけ和暦という混在が最も多いミスです
  2. 免許の取得年月が合格発表日になっている。免許証の登録年月日で揃えます
  3. 資格名が略称のまま。「BLS」「ACLS」だけ、認定看護師の分野名なし、といった書き方は正式名称に直します
  4. 学校名・病院名が通称。「〇〇医大」「〇〇日赤」などの通称ではなく正式名称で書きます
  5. 職歴欄の最後に「以上」がない。在職中なら「現在に至る」を入れてから「以上」で締めます
  6. 日付が作成日のまま。郵送なら投函日、持参なら当日の日付に直します
  7. 空欄が多い。志望動機や自己PRの欄を使い切っていないと、志望度が低いと受け取られます

複数の施設に応募するときは、施設名が前の応募先のまま残っていないかを最後に確認してください。志望動機を使い回すときに最も起きやすいミスです。

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よくある質問

Q. 履歴書に書く「看護師免許」は「看護師免許証」と書くべきですか?

A. 「看護師免許 取得」で問題ありません。免許証は書面そのものを指す語なので、資格欄には免許の名称を書きます。

Q. 准看護師免許と看護師免許の両方を持っています。両方書きますか?

A. 両方書きます。取得順に並べるのが基本で、准看護師として勤務した期間が職歴欄にある場合は、その期間との対応が取れるので省略しないほうが分かりやすくなります。

Q. 性別欄がある市販の履歴書を買ってしまいました。書かないと不利になりますか?

A. 不利にはなりません。厚生労働省の様式例では性別は任意記載欄で、記載しない選択が認められています。応募者の適性・能力に関係のない事項で採否を判断しないのが公正な採用選考の原則です。

Q. 特定行為研修を修了していますが、修了した区分が複数あります。全部書きますか?

A. 欄に収まる範囲で、応募先の業務に関連する区分を優先して書きます。数が多い場合は「特定行為研修 修了(〇〇関連ほか計3区分)」とまとめ、職務経歴書で全区分を示す方法があります。

Q. 退職理由は「一身上の都合」以外に書いたほうがよいですか?

A. 自己都合なら「一身上の都合により退職」で統一します。契約期間の満了、施設の閉鎖、法人の統合など自分の意思によらない退職は、その事実を書いたほうが誤解を招きません。

まとめ

看護師の履歴書で差が出るのは、免許・資格欄の正式名称と、志望動機の具体性の2か所です。免許は登録年月日で、認定資格は分野名まで、研修は修了区分まで書く。志望動機は経歴と志望先の特徴を1つずつ結ぶ。この2点を押さえたうえで、和暦と西暦の統一、「以上」の記入、日付の更新という3つの確認を通せば、形式で落とされることはありません。

参考