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試用期間中に「合わない」で辞める看護師へ|退職理由の伝え方と例文、何日前に言うか、次の面接での説明

試用期間中に「合わない」で辞める看護師へ|退職理由の伝え方と例文、何日前に言うか、次の面接での説明

入職して数週間で「この職場は合わない」と感じることは、看護師の転職ではめずらしくありません。教育体制、病棟の忙しさ、人間関係、聞いていた条件との違い。理由はさまざまです。

試用期間中でも、看護師は自分の意思で退職できます。「合わない」は退職の理由として十分で、それ以上の説明を求められても応じる義務はありません。

この記事では、試用期間中に辞めるときの伝え方・何日前に言うか・辞める前の確認・次の面接での説明を順に整理します。

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目次
  1. 試用期間中でも看護師は退職できる(「合わない」は理由として足りる)
  2. 試用期間の退職は何日前に言うか:2つの「14日」を分ける
    1. 就業規則の日数と、実際に伝える時期
  3. 試用期間中の退職理由を「合わない」から言い換える例文
    1. 教育体制や業務の進め方が合わないとき
    2. 診療科や業務内容が合わないとき
    3. 人間関係が合わないとき
    4. 引き止められたとき
  4. 求人票と条件が違うときの試用期間の退職(労働基準法15条)
  5. 試用期間で退職する前に確かめる3つのこと
    1. 1. 失業手当(雇用保険)の対象になるか
    2. 2. 健康保険と年金に空白ができないか
    3. 3. 入職支度金・奨学金・寮の契約
  6. 試用期間での退職を次の面接で説明する例文
    1. 履歴書の職歴に書くか
  7. 試用期間で辞めた後の看護師求人を条件で探す
  8. よくある質問
    1. 試用期間中なら、明日から来なくていいと言ってもらえますか?
    2. 退職届は出さないといけませんか?
    3. 試用期間中の退職は「自己都合」になりますか?
    4. 試用期間で辞めるのは、看護師ではよくあることですか?
  9. まとめ
  10. 参考

試用期間中でも看護師は退職できる(「合わない」は理由として足りる)

試用期間は、病院が「本採用してよいか」を見る期間です。ただし、法律上はすでに雇用契約が成立しているので、退職のルールは本採用後と同じです。

正職員など期間の定めのない雇用なら、民法627条1項により、退職を申し出てから2週間で雇用契約は終わります。理由を問う規定はないので、「職場が合わない」でも法律上は問題ありません。

契約職員など期間の定めがある雇用の場合は考え方が変わり、期間の途中で辞めるには「やむを得ない事由」が必要とされています。まずは雇用契約書の期間と退職の条項を確認しましょう。

試用期間の退職は何日前に言うか:2つの「14日」を分ける

試用期間の退職で混乱しやすいのが、「14日」という数字が2つあることです。

決まり 誰のためのルールか 内容
民法627条1項(2週間) 働く側が辞めるとき 期間の定めのない雇用は、申し出から2週間で終了する
労働基準法21条(14日) 病院側が解雇するとき 試用期間中で入職から14日以内なら、30日前の解雇予告が要らない

インターネットで見かける「試用期間は14日以内なら即日辞められる」という説明は、2つめの病院側の解雇のルールを取り違えたものです。看護師のほうから辞める場合は、試用期間中でも1つめの「申し出から2週間」が基準になります。

就業規則の日数と、実際に伝える時期

病院の就業規則には「退職は1か月前までに申し出る」といった定めがあることが多いです。試用期間中でも、できれば就業規則に沿って伝えるほうが円満に進みます。

目安は、合わないと決めた時点で、なるべく早く師長に伝えることです。まだ勤務表に深く組み込まれていない試用期間中のほうが、病棟への影響は小さく済みます。夜勤に入る前なら、なおさら調整しやすくなります。

退職日について病院と合意できれば、2週間より早く辞めることもできます。退職の時期と勤務表の関係は看護師の退職は何ヶ月前に伝える?で詳しく整理しています。

試用期間中の退職理由を「合わない」から言い換える例文

師長に伝えるときは、「合わない」をそのまま言うより、何が合わなかったのかを1つに絞って、相手を責めない言葉に置き換えるとこじれにくくなります。

伝える流れは次の3つです。

  1. 時間をもらい、退職の意思を「決めたこと」として伝える
  2. 理由は1つだけ、短く伝える
  3. 退職日の希望と、残りの勤務への協力を伝える

教育体制や業務の進め方が合わないとき

「お忙しいところすみません。入職してから考えてきたのですが、〇月〇日付で退職させていただきたいと思っています。今の私の経験では、この病棟のスピードについていくのが難しく、自分に合った環境で経験を積み直したいと考えました。短い期間で申し訳ありません。」

「指導が厳しい」「教育がない」と相手の不足として言うと、引き止めや反論につながりやすくなります。自分の経験や力量との組み合わせの問題として伝えるのがポイントです。

診療科や業務内容が合わないとき

「実際に働いてみて、〇〇科の業務が自分の希望していた看護と違うと感じました。〇〇の分野で経験を積みたいという気持ちが強く、早めにお伝えすべきだと考えました。」

人間関係が合わないとき

人間関係が理由でも、具体的な人名や出来事は言わないほうが無難です。

「職場の雰囲気に自分がなじめず、このまま続けていくのは難しいと判断しました。個人的な問題なので、詳しくはご容赦ください。」

引き止められたとき

試用期間中の退職では、「もう少し頑張れば慣れる」と言われることがよくあります。気持ちが固まっているなら、「ありがとうございます。ただ、考えて決めたことなので」と、同じ内容を繰り返すのが基本です。

退職届や履歴書に書く退職理由の書き方は、看護師の退職理由の書き方で例文とともに紹介しています。

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求人票と条件が違うときの試用期間の退職(労働基準法15条)

「合わない」の中身が、入職前に聞いていた条件と違うことなら、話が変わります。

労働基準法15条は、雇用契約を結ぶときに病院が賃金や勤務時間などの労働条件を明示することを定めています。そして同条2項で、明示された労働条件が事実と違う場合、働く側は即時に労働契約を解除できるとしています。

たとえば次のようなケースです。

  • 「日勤のみ」で契約したのに、夜勤に入るよう指示された
  • 労働条件通知書の基本給と、実際の給与の額が違う
  • 「残業はほぼなし」ではなく、書面で示された所定労働時間を大きく超える勤務が続いている

この場合は、労働条件通知書(または雇用契約書)と実際の給与明細・勤務表を手元にそろえてから、師長や事務に伝えます。話がまとまらないときは、勤務先を管轄する労働基準監督署や、都道府県労働局の総合労働相談コーナーに相談できます。

求人票の口頭の説明だけで書面がない場合は、判断が難しくなります。次の転職では、条件を書面で受け取ってから入職を決めるようにしましょう。

試用期間で退職する前に確かめる3つのこと

辞めると決めたら、退職を伝える前に次の3つを確認しておくと、辞めた後に困りません。

1. 失業手当(雇用保険)の対象になるか

自己都合で退職した場合、失業手当を受けるには、ハローワークの案内で「離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上」必要です。試用期間中の退職だけでは、多くの場合この条件に届きません。

前の職場の雇用保険の期間と通算できる場合もあるので、前職の離職票が手元にある人は、ハローワークで確認してみてください。受給条件や金額は看護師は失業保険をいくらもらえる?で解説しています。

2. 健康保険と年金に空白ができないか

試用期間中も、条件を満たしていれば病院の社会保険に加入しています。退職すると資格を失うので、次の職場に入るまでの間は、国民健康保険と国民年金に切り替える手続きが必要です。加入の扱いは試用期間中の看護師も社会保険に入る?を参考にしてください。

3. 入職支度金・奨学金・寮の契約

入職時に支度金を受け取った、病院の奨学金を受けていた、病院の寮に入った、という場合は、早期退職で返還や退去の条件がついていることがあります。契約書や規程を読み、分からなければ事務に確認しておきます。

試用期間での退職を次の面接で説明する例文

短期間で辞めると、次の転職で不利になるのではと心配になります。ただ、面接官が確かめたいのは「また同じ理由ですぐ辞めないか」です。合わなかった理由と、次の職場を選んだ理由がつながっていれば、試用期間での退職は大きな問題になりにくくなります。

「前の病院は3か月で退職しました。急性期の病棟で、入職後の教育が短期間で独り立ちを求める形でした。私はもう少し段階的に経験を積みたいと考え、早めに判断しました。御院はプリセプター制度で半年かけて育てる体制だと伺い、ここなら長く働けると考えて応募しました。」

ポイントは次の3つです。

  • 前の職場の悪口にしない。「自分との組み合わせ」として話す
  • 何を学んだか、次は何を確認して選んだかを入れる
  • 同じ理由で辞めない根拠として、応募先の具体的な制度や働き方を挙げる

履歴書の職歴に書くか

試用期間中の退職でも、雇用契約を結んで働いた以上、職歴として書くのが原則です。書かずにいると、雇用保険の加入記録などから後で分かったときに、経歴を偽ったと受け取られるおそれがあります。

職歴欄には「〇〇病院 入職」「一身上の都合により退職」と書き、詳しい理由は面接で説明すれば足ります。

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試用期間で辞めた後の看護師求人を条件で探す

試用期間での退職を次に活かすには、「何が合わなかったか」を求人の条件に置き換えて探すのが近道です。教育体制を重視するならプリセプター制度の有無、忙しさが合わなかったなら病床機能や日勤のみの勤務形態、といった具合です。

条件を絞り込んで、次の職場の求人を比べてみてください。

看護師の求人一覧

よくある質問

試用期間中なら、明日から来なくていいと言ってもらえますか?

病院と合意できれば、即日や数日後の退職も可能です。合意できない場合は、申し出から2週間が基準になります。その間に残っている有給休暇はないことが多いので、欠勤扱いで退職日を迎える人もいます。

退職届は出さないといけませんか?

法律上は口頭でも退職の申し出は成立します。ただし、いつ申し出たかをはっきりさせるため、退職日を書いた退職届を出しておくと安心です。

試用期間中の退職は「自己都合」になりますか?

自分から辞める場合は、原則として自己都合退職になります。ただし、採用時に明示された労働条件と実際の条件が著しく違ったことが理由の場合は、ハローワークで特定受給資格者と判断され、失業手当の条件が緩和されることがあります。判断するのはハローワークなので、労働条件通知書などの書面を持って相談してください。

試用期間で辞めるのは、看護師ではよくあることですか?

新しい職場に入って短期間で辞める看護師は一定数います。大切なのは回数を重ねないことです。次の職場は、今回合わなかった点を確認してから決めましょう。

まとめ

  • 試用期間中でも看護師は退職できる。「合わない」は理由として足りる
  • 働く側から辞めるときの基準は民法627条の「申し出から2週間」。労基法21条の14日は病院側の解雇のルール
  • 師長には、合わなかった点を1つに絞り、自分との組み合わせの問題として伝える
  • 労働条件が明示と違うなら、労基法15条で即時に契約を解除できる
  • 辞める前に、失業手当・健康保険の切り替え・支度金や寮の条件を確認する
  • 次の面接では、合わなかった理由と応募先を選んだ理由をつなげて話す

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参考

  • 民法(e-Gov法令検索) https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089
  • 労働基準法(e-Gov法令検索) https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049
  • ハローワークインターネットサービス「基本手当について」 https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html
  • 厚生労働省「相談窓口等一覧」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/soudanmadogutitou/itiran/index.html