看護師国家試験とは?第116回(2027年2月14日)の日程・時間・出題範囲・合格基準を解説
看護師国家試験は、看護師になるために合格が必要な国家試験で、保健師助産師看護師法にもとづき厚生労働大臣が毎年少なくとも1回実施する。この記事では、厚生労働省が令和8年8月3日に告示した第116回看護師国家試験の日程・試験地・出願期間・受験手数料・合格発表日と、前回(第115回)の試験時間・合格基準・合格率を、一次情報にもとづいて整理する。
試験の日程・スケジュール
第116回看護師国家試験(2027年実施)の主な日程は、次のとおり告示されている。
| 項目 | 第116回(令和9年・2027年実施) |
|---|---|
| 試験日 | 令和9年2月14日(日曜日) |
| 試験地 | 北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県 |
| 受験願書の配布 | 令和8年10月中旬以降 |
| 受験に伴う配慮の申出期限 | 令和8年10月1日(木曜日)まで |
| 出願(書類の受付期間) | 令和8年11月6日(金曜日)〜11月27日(金曜日) |
| 受験票の発送 | 令和9年1月中旬発送予定(1月29日までに届かない場合は看護師国家試験運営本部事務所へ問い合わせ) |
| 卒業見込で出願した人の証明書提出期限 | 令和9年3月5日(金曜日)午後2時まで(修業・卒業判定証明書を出した場合は3月12日(金曜日)午後2時まで) |
| 合格発表 | 令和9年3月24日(水曜日)午後2時 |
合格者は、厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページに受験地と受験番号が掲載される形で発表される。試験会場は受験票の送付時に案内され、会場に関する問い合わせには応じられないとされている。
試験時間(第116回は未公表のため第115回の実績)
試験は1日で、午前と午後に分けて行われる。第116回の時間割は告示に記載がないため、前回(第115回・令和8年2月15日実施)の実績を示す。
| 区分 | 第115回の実績 |
|---|---|
| 集合時刻 | 8時50分(東京都の受験地の場合) |
| 午前 | 9時50分〜12時30分(120問・解答時間は正味2時間40分) |
| 午後 | 14時20分〜17時00分(120問・解答時間は正味2時間40分) |
| 解散予定時刻 | 17時30分ころ(東京都の受験地の場合) |
※第116回の時間割・集合時刻・会場は、受験票とともに届く受験者留意事項で必ず確認すること。災害等で試験時間に変更が生じた場合は、厚生労働省ホームページに掲載される。
出願手続きと受験手数料
第116回の出願では、すべての受験者が次の書類等を提出する。
- 受験願書(氏名は戸籍等に記載されている文字を使う)
- 写真(出願前6か月以内に撮影した縦6cm×横4cm。受験写真用台紙に貼り、在籍する学校・養成所などで本人と相違ない旨の確認を受ける)
- 返信用封筒(縦23.5cm×横12cm、590円分の郵便切手を貼り、書留と表示)
このほか、受験資格に応じて修業(卒業)証明書または修業(卒業)見込証明書、准看護師ルートの場合は原本照合を受けた准看護師免許証の写しなどが必要になる。
- 受験手数料:5,400円(収入印紙を受験願書に貼って納付。消印はしない)
- 郵送の場合:看護師国家試験運営本部事務所あてに書留郵便で送り、11月27日までの消印のあるものに限り受け付けられる
- 持参の場合:試験地を管轄する運営臨時事務所で、土日祝日を除く午前9時〜12時・午後1時〜5時に受け付けられる
書類を受理した後は、書類の返還・受験地の変更・受験手数料の返還は認められない。
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受験資格
看護師国家試験を受験するには、保健師助産師看護師法第21条に定める受験資格のいずれかに当てはまる必要がある。主なルートは次のとおり。
| ルート | 要件(第116回の施行告示より) |
|---|---|
| 看護系の大学 | 文部科学大臣の指定した大学で看護師になるのに必要な学科を修めて卒業した者 |
| 短期大学・専門学校など(指定学校) | 文部科学大臣の指定した学校で3年以上看護師になるのに必要な学科を修めた者 |
| 看護師養成所 | 都道府県知事の指定した看護師養成所を卒業した者 |
| 准看護師からの進学 | 免許を得た後3年以上業務に従事している准看護師、または高等学校・中等教育学校を卒業している准看護師で、指定大学・指定学校・指定養成所で2年以上修業した者 |
| 外国の学校卒業・外国の免許 | 厚生労働大臣が上記と同等以上の知識・技能を有すると認めた者 |
大学・学校・養成所のルートは、令和9年3月12日(金曜日)までに卒業(修業)する見込みの人も含まれる。このほか、経済連携協定(EPA)にもとづく外国人看護師候補者などの受験資格も定められている。すでに卒業している既卒者も、受験資格を満たしていれば受験できる。詳しい受験資格は、厚生労働省の施行告示で確認する。
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出題範囲・出題形式
第116回の施行告示で示された試験科目は、次の11科目だ。
- 人体の構造と機能
- 疾病の成り立ちと回復の促進
- 健康支援と社会保障制度
- 基礎看護学
- 地域・在宅看護論
- 成人看護学・老年看護学・小児看護学・母性看護学・精神看護学
- 看護の統合と実践
出題は多肢選択式(マークシート)で、午前120問・午後120問の計240問で構成される。第115回では、午前・午後とも解答時間は正味2時間40分だった。
| 問題区分 | 問題数・配点 | 特徴 |
|---|---|---|
| 必修問題 | 50問(各1点) | 看護の基本知識を問う。8割(40点)以上の正答が絶対条件。 |
| 一般問題 | 130問(各1点) | 各看護学分野の専門的知識を幅広く問う。 |
| 状況設定問題 | 60問(各2点) | 臨床場面に基づく長文問題。思考力・判断力が問われる。 |
出題基準の見方
出題の範囲と水準は、厚生労働省が公表する「保健師助産師看護師国家試験出題基準」で示される。出題基準は科目ごとに大項目・中項目・小項目で構成されており、厚生労働省の改定概要では、中項目が実際の「出題の範囲」で、小項目は中項目の内容をわかりやすくするためのキーワードと説明されている。
第115回の受験者留意事項では「保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版」を使うと明記されていた。第116回で適用される版は、受験票とともに届く留意事項で確認したい。
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合格基準と合格率
合格基準
看護師国家試験の合格には、大きく2つの基準がある。
- 必修問題:絶対基準として80%以上(50点満点中40点以上)得点すること。
- 一般問題・状況設定問題:年度ごとに定められるボーダーライン(得点)を満たすこと。
必修問題の基準(8割)を満たさない場合、一般・状況設定問題でいくら高得点を取っても不合格となる点に注意が必要だ。
直近3回の合格基準と合格率
| 回(実施年) | 必修問題 | 一般問題・状況設定問題 | 合格率(新卒者) |
|---|---|---|---|
| 第113回(2024年) | 40点以上/49点 | 158点以上/250点 | 87.8%(93.2%) |
| 第114回(2025年) | 40点以上/50点 | 148点以上/250点 | 90.1%(95.9%) |
| 第115回(2026年) | 40点以上/50点 | 166点以上/249点 | 88.3%(94.1%) |
※採点除外等の取扱いをした問題がある回は、満点が変わる。第113回は必修問題の一部を採点対象から除外された受験者について、別の基準が示されている。
表のとおり、一般問題・状況設定問題の合格点は回によって148点から166点まで動いている。自己採点では「前回の合格点」だけを目安にせず、幅をもって考えたい。
合格率の見方
第115回の受験者は59,614人、合格者は52,666人で、合格率は88.3%だった。このうち新卒者は受験者54,036人・合格者50,862人で94.1%。受験者全体から新卒者を差し引いて計算すると、新卒者以外の合格率は約32.3%となり、新卒者との差が大きい。正確な数値は厚生労働省の公表資料で確認したい。
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勉強・対策のポイント
- 必修問題を確実に:合否を左右するため、基礎知識を落とさない。
- 過去問の反復:出題傾向をつかむうえで有効。厚生労働省は過去の試験問題と正答を公開している。
- 早めの計画:範囲が広いため、実習と並行して計画的に進める。
- 状況設定問題への慣れ:知識を臨床の場面に当てはめて考える練習をする。
- 本番の時間配分:午前・午後それぞれ120問を正味2時間40分で解く前提で、通しで解く練習をしておく。
国家試験は範囲が広いが、基礎を固め、過去問で傾向をつかむことが合格への近道だ。
よくある質問
2027年の看護師国家試験はいつですか?
第116回看護師国家試験は、令和9年(2027年)2月14日(日曜日)に実施される。出願期間は令和8年11月6日〜11月27日、合格発表は令和9年3月24日午後2時だ。
試験時間は何時から何時までですか?
第116回の時間割はまだ公表されていない。前回の第115回は、午前が9時50分〜12時30分、午後が14時20分〜17時00分で、それぞれ正味2時間40分だった。第116回の時間は受験票とともに届く留意事項で確認する。
合格したらすぐ看護師として働けますか?
合格しただけでは看護師として働けない。看護師免許は、合格した人の申請により看護師籍に登録することで与えられる(保健師助産師看護師法第12条)。合格後は速やかに免許の申請手続きを行う。
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まとめ
看護師国家試験は、看護師になるために必要な国家試験だ。第116回は令和9年2月14日に全国12か所の試験地で実施され、出願期間は令和8年11月6日〜11月27日、受験手数料は5,400円、合格発表は令和9年3月24日午後2時となっている。受験には看護師養成課程の修了(見込み)などの受験資格が必要で、看護の幅広い分野から多肢選択式(計240問)で出題される。
合格には、必修問題の基準と一般・状況設定問題の合格ラインの両方を満たす必要がある。第115回の合格率は88.3%だった。試験時間や会場、出題基準の版は受験票とともに届く案内で、日程・基準・合格率は必ず厚生労働省の最新情報で確認しよう。