ナースの勉強部屋

看護必要度C項目一覧【2026年度改定後】|9項目の対象手術・検査と「あり」になる日数、評価のルールと記録の確かめ方

看護必要度C項目一覧【2026年度改定後】|9項目の対象手術・検査と「あり」になる日数、評価のルールと記録の確かめ方

「術後何日目までがC項目の対象?」「C項目は看護師が付けるの?」。C項目は病棟の看護師が選択肢を判断する場面がほとんどない一方で、日数の数え方や対象になる手術を知らないと、評価の結果を読み解けない項目です。

この記事では、厚生労働省の通知「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて」(令和8年3月5日保医発0305第7号)の別添6・別紙7にある一般病棟用の評価票、「評価の手引き」、別表1のコード一覧をもとに、C項目の一覧と日数、評価のルールをまとめます。

扱うのは一般病棟用の評価票です。A項目は看護必要度A項目一覧、B項目は看護必要度B項目の評価方法で解説しています。

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目次
  1. 看護必要度C項目とは|評価票の「手術等の医学的状況」
  2. 看護必要度C項目の一覧と日数(令和8年度改定後)
  3. C項目の評価のルール|「コードの入力」と「実施当日からの日数」
    1. 日数の数え方の例
    2. 評価の場所は「医療機関内」
  4. 必要度Ⅰ・Ⅱのどちらでも、C項目はコードで判定する
  5. C得点は「基準を満たす患者」の判定にどう使われるか
  6. C項目で病棟が確かめておきたい記録
  7. C項目の評価でよくある誤りのチェックリスト
  8. 急性期病棟・手術の多い病棟の看護師求人を見る
  9. よくある質問
    1. C項目は毎日評価するのですか
    2. 1日に複数のC項目に当たる手術を受けた場合はどうなりますか
    3. 退院日もC項目を評価しますか
  10. まとめ
  11. 参考

看護必要度C項目とは|評価票の「手術等の医学的状況」

C項目は、評価票で「手術等の医学的状況」と呼ばれる部分で、項目番号15〜23の9項目です。患者さんが受けた手術・治療・検査と、その実施日からの日数で「あり」「なし」が決まります。

項目群 評価票での名称 項目番号
A項目 モニタリング及び処置等 1〜7
B項目 患者の状況等 8〜14
C項目 手術等の医学的状況 15〜23

各項目は「なし」0点、「あり」1点で、該当した項目の点数を合わせたものがC得点です。

看護必要度C項目の一覧と日数(令和8年度改定後)

評価票の表記どおりに並べると、次のとおりです。括弧内の日数が、「あり」になる期間です。

番号 項目(評価票の表記) 「あり」の期間 別表1のコード一覧に載っている例
15 開頭手術 11日間 頭蓋内腫瘍摘出術、脳動脈瘤頸部クリッピング、頭蓋内血腫除去術(開頭)
16 開胸手術 9日間 胸壁悪性腫瘍摘出術、気管異物除去術(開胸手術)
17 開腹手術 6日間 試験開腹術、胆管切開結石摘出術、大動脈瘤切除術(腹部大動脈)
18 骨の手術 10日間 骨折観血的手術(大腿骨)、脊椎固定術・椎弓切除術・椎弓形成術、骨盤骨切り術
19 胸腔鏡・腹腔鏡手術 4日間 胸腔鏡下肺切除術、腹腔鏡下胃切除術、腹腔鏡下ヘルニア手術
20 全身麻酔・脊椎麻酔の手術 5日間 閉鎖循環式全身麻酔、脊椎麻酔
21 救命等に係る内科的治療(①経皮的血管内治療、②経皮的心筋焼灼術等の治療、③侵襲的な消化器治療) 4日間 ①経皮的冠動脈ステント留置術、経皮的脳血栓回収術 ②経皮的カテーテル心筋焼灼術、ペースメーカー移植術 ③内視鏡的消化管止血術、早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術
22 別に定める検査 2日間 経皮的針生検法、縦隔鏡検査、経食道心エコー法、EUS-FNA
23 別に定める手術 5日間 肩腱板断裂手術(関節鏡下)、靱帯断裂形成手術(関節鏡下)、乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない))

例は、別表1「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度A・C項目に係るレセプト電算処理システム用コード一覧」から一部を抜き出したものです。項目名だけで判断せず、実際の対象はコード一覧で確かめる必要があります。たとえば「骨の手術」には、口腔・顎の手術のように一般的なイメージと違うものも含まれます。

コード一覧で「※」が付いたコードは、必要度Ⅰで評価する場合にだけ使います。病棟が必要度Ⅰか必要度Ⅱかで、対象になるコードが少し変わります。

C項目の評価のルール|「コードの入力」と「実施当日からの日数」

手引きの「C項目共通事項」は、次の2つです。

  1. コード一覧に載っているコードについて、評価日における入力の有無と、そのコードに係る手術等の実施当日からの日数で判断する
  2. 日数は、実施当日を含む日数で数える

各項目の判断基準も同じ形で、「評価日にコード一覧のコードが入力されている場合、または、そのコードに係る手術等の実施当日から◯日間の場合に『あり』」とされています。

日数の数え方の例

例 「あり」になる日
11月1日に開腹手術(6日間) 11月1日〜11月6日
11月1日に開頭手術(11日間) 11月1日〜11月11日
11月1日に別に定める検査(2日間) 11月1日〜11月2日

実施当日を1日目として数えるので、「術後6日目」ではなく「手術当日を含めて6日間」です。術後の日数で数えると1日ずれるので注意します。

評価の場所は「医療機関内」

A項目やB項目は、原則として当該病棟内で行われたことを評価します。これに対し、手引きの「アセスメント共通事項」は、C項目の手術等の医学的状況については、当該医療機関内における治療を評価の対象場所とするとしています。

手術室や検査室、ほかの病棟で行われた手術・検査でも、同じ医療機関内であれば対象になります。手術の後にICUを経て一般病棟へ移ってきた患者さんでも、期間内であれば一般病棟でC項目が「あり」になり得ます。

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必要度Ⅰ・Ⅱのどちらでも、C項目はコードで判定する

評価票の注には、必要度Ⅰでも必要度Ⅱでも、C項目は評価日に別表1のコードのうちC項目に該当するものの点数を記載すると書かれています。手引きも、コード一覧を用いて評価する項目は、評価者が各選択肢の判断を行う必要はないとしています。

必要度Ⅰ 必要度Ⅱ
C項目の判定方法 コード一覧で判定 コード一覧で判定
「※」付きのコード 使う 使わない
看護師が選択肢を判断するか しない しない

つまり、病棟の看護師がC項目の「あり」「なし」を一つずつ付けることは基本的にありません。そのかわり、手術や検査の実施日が正しく入力されていないと、日数の起点がずれることになります。

C得点は「基準を満たす患者」の判定にどう使われるか

C得点は、入院料ごとの「基準を満たす患者」の判定に使われます。一般病棟の入院料では、どの基準でもC得点が1点以上なら、それだけで基準を満たす患者に数えられます。

区分 基準を満たす患者 主な対象
基準①(特に高い基準) A得点が3点以上の患者/C得点が1点以上の患者 急性期病院一般入院基本料、急性期一般入院料1など
基準②(一定程度高い基準) A得点が2点以上の患者/C得点が1点以上の患者 同上
別表7の基準 A得点が2点以上かつB得点が3点以上の患者/A得点が3点以上の患者/C得点が1点以上の患者 急性期一般入院料2〜5、7対1入院基本料(結核病棟入院基本料)など
地域包括ケア病棟入院料等 A得点が1点以上の患者/C得点が1点以上の患者 地域包括ケア病棟入院料など

地域包括ケア病棟入院料等は、A項目とC項目のみを評価し、B項目は評価しません。病棟の割合がどの基準値と比べられるかは、看護必要度2026年改定のポイントで解説しています。

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C項目で病棟が確かめておきたい記録

C項目は、評価者が判断しないぶん、もとになる手術・検査の記録とコードの入力が正しいかどうかで結果が決まります。手引きの「評価の根拠」は、評価は観察と記録に基づいて行い、推測は行わないこととしています。

病棟で確かめておきたいのは次の点です。

  • 手術・検査の実施日が、実際に行った日で記録・入力されているか(予定日のままになっていないか)
  • 日をまたいで行われた手術で、実施日の扱いが院内のルールでそろっているか
  • 転棟・転院の前後で、手術の実施日が引き継がれているか
  • 病棟で評価の結果を見たとき、期間内なのに「なし」、期間外なのに「あり」になっている患者がいないか

最後の点は、気づいたら必要度の担当者や医事課に伝えるのが確実です。記録の書き方を見直したい場合は、看護記録監査表の項目例と作り方も参考になります。

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C項目の評価でよくある誤りのチェックリスト

  • □ 日数を「術後◯日目」で数え、実施当日を含めていない
  • □ 項目名のイメージだけで、コード一覧を確かめずに対象と考えている
  • □ 手術室など病棟外で行われた手術を、評価の対象外だと思っている
  • □ 必要度Ⅱの病棟で、「※」付きのコードも対象に含めている
  • □ 1回の手術で複数の項目(例:開腹手術と全身麻酔・脊椎麻酔の手術)に当たることを知らず、C得点の内訳を読み違えている

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よくある質問

C項目は毎日評価するのですか

はい。手引きは、A項目・B項目・C項目について毎日評価を行うこととしています。地域包括ケア病棟入院料等でも、A項目とC項目は毎日評価します。

1日に複数のC項目に当たる手術を受けた場合はどうなりますか

評価票の注は、該当する項目の点数をそれぞれ記載し、合計するとしています。たとえば全身麻酔で開腹手術を受けた場合は、開腹手術と全身麻酔・脊椎麻酔の手術の両方に当たり得ます。ただし、基準はどれも「C得点が1点以上」なので、基準を満たすかどうかは1項目当たれば同じです。

退院日もC項目を評価しますか

手引きは、退院日は当日の0時から退院時までを評価対象時間とし、退院日の評価は行うが、基準を満たす患者の算出にあたり延べ患者数には含めないとしています(入院した日に退院した患者は含めます)。

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まとめ

C項目は15〜23の9項目で、手術・治療・検査の種類ごとに、実施当日を含めて2日間〜11日間「あり」になります。必要度Ⅰ・Ⅱのどちらでもコード一覧で判定し、評価の場所は医療機関内です。看護師が選択肢を付けることはほとんどありませんが、実施日の記録と入力が結果を左右します。対象になる手術・検査は、項目名ではなく別表1のコード一覧で確かめましょう。

参考

  • 厚生労働省「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて」(令和8年3月5日保医発0305第7号)別添6・別紙7「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度Ⅰに係る評価票」「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度Ⅱに係る評価票」「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度に係る評価票 評価の手引き」、別表1「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度A・C項目に係るレセプト電算処理システム用コード一覧」 https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001757361.pdf
  • 厚生労働省「令和8年度診療報酬改定について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67729.html