ナースの勉強部屋

アートメイクに資格は必要か|看護師免許との関係と、働く前に確認すること

アートメイクに資格は必要か|看護師免許との関係と、働く前に確認すること

美容クリニックの求人で「アートメイク看護師」を見かけることが増えた。給与が高く設定されていることも多く、転職先として関心を持つ人は少なくない。

一方で、アートメイクに「アートメイク資格」という国家資格は存在しない。何が必要で何が不要かが分かりにくい分野である。この記事では制度上の位置づけと、働く前に確認すべき点を整理する。

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目次
  1. アートメイクは医療行為
  2. では民間の講習は何のためにあるか
  3. 求人票で確認する4点
  4. 収入の考え方
  5. 体への負担
  6. よくある質問
  7. 参考

アートメイクは医療行為

厚生労働省は、針を用いて皮膚に色素を注入する行為を医行為として扱っている。したがって、医師または医師の指示を受けた看護師でなければ施術できない

ここから導かれることは3つある。

  • 看護師免許が前提——無資格での施術は医師法違反にあたる
  • 医師の指示が必要——医師が常駐または関与する体制が要る
  • 医療機関で行われる——エステサロンでの施術は認められない

「民間資格を取ればできる」わけではない。この点が最も誤解されやすい。

では民間の講習は何のためにあるか

技術を習得するための研修である。免許の代わりにはならないが、実務では必要になる。看護師免許があっても、色素の選択やデザイン、皮膚への深さの見極めは学校では習わないためである。

講習の内容は提供元によって幅がある。確認すべきは次の点になる。

  • 実技の時間がどれだけあるか
  • 修了後に練習できる環境があるか
  • 費用に材料費が含まれるか

受講費用は高額になることがある。クリニックが費用を負担する求人もあるため、自費で取る前に求人を見ておく価値はある。

求人票で確認する4点

  • 研修制度の有無と費用負担——入職後に学べるか、経験者のみか
  • 医師の関与の形——常駐か、指示のもとで施術するか
  • 歩合の割合——固定給と歩合の比率。歩合中心だと収入が安定しない
  • 1日の施術件数——体への負担に直結する

3つめが特に重要である。アートメイクの求人は歩合の割合が大きいことがあり、指名や来院数によって月収が大きく変動する

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収入の考え方

固定給に加えて施術ごとの歩合が付く形が多い。未経験からの入職では、最初の数か月は研修期間として固定給のみというケースもある。

判断するときは次を並べる。

  • 研修期間の長さと、その間の給与
  • 歩合が発生する条件
  • 指名がつくまでの期間の見込み

「月収◯◯万円可能」は上限の提示であることが多い。平均でいくらかを聞く。

体への負担

細かい手作業を長時間続けるため、首・肩・眼への負担が大きい。1日に何件も入る職場では、数年続けられるかという視点も必要になる。

よくある質問

Q. 看護師免許があればすぐ施術できますか。
制度上は医師の指示のもとで可能だが、技術の習得が別途必要である。研修なしで施術する職場は避けたほうがよい。

Q. 准看護師でもできますか。
医師の指示のもとで診療の補助を行う点は同じだが、求人の条件は職場ごとに異なる。募集要項を確認する。

Q. 将来独立できますか。
医療行為であるため、看護師が単独で開業することはできない。医師が開設する医療機関で行う必要がある。

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参考

  • 医師法(昭和23年法律第201号)第17条
  • 保健師助産師看護師法(昭和23年法律第203号)第37条
  • 厚生労働省「医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について」