ナースの勉強部屋

認定看護師の更新|5年ごとの要件と、実践時間が不要になった2025年度の変更

認定看護師の更新|5年ごとの要件と、実践時間が不要になった2025年度の変更

認定看護師の資格は取って終わりではありません。5年ごとに更新審査があります。

そして2025年度に、更新の要件が大きく変わりました。長らく必要だった「看護実践時間2,000時間以上」が不問になっています。育休や異動でカウントが足りず不安を抱えていた人には、影響の大きい変更です。

ここでは現行の要件と、これから変わる部分を整理します。

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目次
  1. 更新は5年ごと
  2. 現行の更新要件は2つだけ
    1. 🔴 2025年度から「看護実践時間」が要件から外れた
    2. 自己研鑽の50点はどう積むか
  3. 費用とスケジュール
  4. 更新しないとどうなるか
  5. A課程・B課程で更新の扱いは変わらない
  6. 2028年度から自己研鑽の要件が変わる
  7. よくある質問
  8. まとめ
  9. 参考

更新は5年ごと

日本看護協会は認定看護師のレベルを保つため認定更新制を敷いており、認定を受けてから5年ごとに更新審査を行っています。

自分の有効年度は、認定証か「資格認定制度 審査申請システム」で確認できます。更新年度を1年勘違いしていた、という取り違えは実際に起きます。まずここを確認してください。

現行の更新要件は2つだけ

申請時点で、次の2つを満たしている必要があります。

# 要件
認定看護師であること(資格が有効であること)
過去5年間に50点以上の自己研鑽等の実績があること

🔴 2025年度から「看護実践時間」が要件から外れた

以前は「過去5年間に看護実践時間2,000時間以上」が必要でした。この要件は2025年度からなくなっています。

これが効くのは、次のような人です。

  • 産休・育休で現場を離れていた
  • 管理職・教育担当に異動し、直接的な看護実践の時間が減った
  • 専従の役割(感染管理・医療安全など)で、実践時間の数え方に迷っていた

以前はこの層が更新の壁に当たっていました。いまは自己研鑽の実績だけで申請できます。

自己研鑽の50点はどう積むか

学会・研修への参加、学会発表、論文、院内外での講義、実習指導などが対象です。区分ごとに点数が決まっているので、何が何点になるかは申請の手引きで確認してください。

実務上のコツは1つです。5年目にまとめて集めようとしない。研修の参加証や抄録は年をまたぐと手元から消えます。受けたその日に、証拠をひとつのフォルダに入れるだけで、申請時の負担がまったく違います。

費用とスケジュール

項目 金額
審査料 30,800円
認定料(合格時) 20,900円
合計 51,700円

参考までに、2026年に実施された第25回更新審査(2021年に認定・認定更新を受けた人が対象)のスケジュールは次のとおりでした。

  • 審査申請:2026年7月21日10時〜8月6日15時
  • オンライン書類提出:7月21日10時〜8月13日15時
  • 郵送書類提出:7月21日〜8月13日(消印有効)

申請期間は2週間ほどしかありません。年度が変われば日程も変わるので、更新年度に入ったら春のうちに日本看護協会の告知を確認しておくのが安全です。

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更新しないとどうなるか

更新年度の12月末日で資格が失効します。

ただし、失効したら終わりというわけではありません。制度として次の2つが用意されています。

  • 延長審査……やむを得ない事情で更新できない場合に、期限を延ばす
  • 再認定審査……失効した人が改めて認定を受け直す

どちらも要件と申請期間が別に定められています。「今年は難しそうだ」と早い段階で分かっているなら、失効させてから再認定を目指すより、延長審査が使えないかを先に確認するほうが手戻りが少なくなります。

A課程・B課程で更新の扱いは変わらない

認定看護師の教育課程は、特定行為研修を組み込んだB課程と、組み込んでいない従来のA課程に分かれています。

更新要件そのものに、A課程とB課程の区別はありません。どちらも「自己研鑽50点以上」で申請します。

A課程で認定を受けた人がB課程に移行する仕組みは別に用意されていますが、移行は更新の条件ではありません。移行するかどうかは、特定行為を実施する必要があるかどうかで判断するもので、資格を維持するだけなら現行のままで更新できます。

2028年度から自己研鑽の要件が変わる

日本看護協会は、2028年度の審査から、申請に必要な自己研鑽の内容が変わると告知しています。2028年度に完全移行する予定です。

次の更新が2028年度以降に当たる人は、いま積んでいる実績が新しい区分でどう扱われるかを確認しておいてください。移行期にかかる人ほど、早めに手引きを読んでおく価値があります。

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よくある質問

Q. 更新のために必ず学会に入る必要がありますか。

入会そのものは要件ではありません。ただし点数を積む機会として学会・研究会は効率がよいので、結果的に加入している人が多いのが実情です。

Q. 転職しても更新できますか。

できます。更新の要件は個人に紐づいており、勤務先を問いません。ただし研修費用の補助や出張扱いは職場によるので、転職先を選ぶときは認定看護師への支援制度があるかを確認しておくと、5年後が楽になります。

Q. 認定看護管理者や専門看護師とは要件が違いますか。

別制度なので要件も費用も別です。認定看護管理者、専門看護師(CNS)はそれぞれの手引きを確認してください。

Q. 更新すると給与は上がりますか。

更新そのもので上がる仕組みは一般的ではありません。資格手当が出る施設では、資格が有効であることが支給の条件になるため、更新しないと手当が止まるという形で影響します。

まとめ

  • 更新は5年ごと。要件は「認定看護師であること」と「過去5年で自己研鑽50点以上」の2つだけ
  • 2025年度から看護実践時間2,000時間の要件は不要になった
  • 費用は審査料30,800円+認定料20,900円=51,700円
  • 申請期間は2週間程度。更新年度の春に告知を確認する
  • 更新しなければその年の12月末で失効。延長審査・再認定審査の制度がある
  • 2028年度から自己研鑽の要件が変わる。該当する人は早めに手引きを確認

参考