ナースの勉強部屋

急性期看護とは?役割・仕事内容から向いている人の特徴も徹底解説

急性期看護とは?役割・仕事内容から向いている人の特徴も徹底解説

急性期看護とは、医療従事者が患者に対して処置や治療を施す4つの看護期のひとつである「急性期」に対する看護のことをいいます。具

体的にどのような仕事内容で、どのような看護師が急性期看護に向いているのかを解説していきます。

なお、仕事のやりがいや向き・不向きに関しては、株式会社Donutsで現役の看護師にアンケートを実施。現場のリアルな声も交えながら解説していきます。

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目次
  1. 急性期看護とは
  2. 急性期と高度急性期の違いは?
  3. 急性期における看護師の働き方の特徴
  4. 急性期における看護師の役割と主な仕事内容
  5. 急性期看護で求められる能力
    1. 観察力
    2. 判断力
    3. コミュニケーション能力
    4. ストレス耐性
    5. 体力
  6. 急性期看護のやりがい
  7. 急性期看護の大変さ
  8. 急性期看護に向いている人
  9. 急性期看護で働く看護師の1日
  10. 急性期看護からのキャリアパス
    1. 急性期のスペシャリスト
    2. 管理職(看護マネジメント)
    3. 教育・指導者
    4. 在宅・訪問看護
    5. 高度実践看護(特定看護師・NP)
    6. 企業・他業種にシフト
  11. 急性期看護師についてよくある質問(FAQ)
    1. Q. 急性期看護師として働くために必要な資格はありますか?
    2. Q. 急性期看護は未経験でもできますか?
    3. Q. 急性期未経験者が苦労しやすいポイントは?
      1. スピード感
      2. 優先順位判断
      3. 急変対応
      4. 医療機器操作
      5. 電子カルテ入力
      6. 多職種連携
    4. Q. 未経験者が入りやすい急性期領域は?
    5. Q. 急性期看護師は給料が高いですか?
    6. Q. 急性期看護師の仕事は長く続けることができますか?
  12. 急性期看護の経験はキャリアの基盤になる

急性期看護とは

急性期看護とは、ケガや病気を発症した直後の不安定な状態の患者に提供する看護、あるいは病状が安定しないことから、集中的な医療介入が必要な患者に提供する看護を指します。

“状態が不安定”とはすなわち、命に関わる可能性があるということで、的確に処置することはもちろん、異常を即座に察知することなども重要です。

しかも、急性期の患者は、激しい痛みを抱えていることや、意識障害、ショック状態などに陥っていることがあり、状態が急変する可能性が高いことから、対応する医療従事者側は常に気を抜くことができません。また、必要な処置をスピーディに提供するために、医師や他職種との連携体制を整えておくことも重要です。

一般的に、急性期と呼ばれる期間を乗り切った患者は、急性期病棟から回復期病棟あるいは慢性期病棟に転棟します。

急性期一般入院基本料を算定する病棟では、平均在院日数の基準が設けられているためです。急性期医療の実績が特に高い「急性期病院A」は16日以内、人口減少地域などにおいて急性期医療を担う「急性期病院B」は21日以内とされています。

参照: 厚生労働省 令和8年度診療報酬改定「急性期・高度急性期入院医療」

なお、冒頭で述べた通り、「看護期」は急性期を含めて4つあります。残りの3つは、病状が安定してくる「回復期」、長期療養が必要となる「慢性期」、これ以上の治療が困難と判断される「終末期」です。

急性期と高度急性期の違いは?

急性期看護は、前述の通り、状態が不安定で命の危険性が高い患者に対するケアを指しますが、急性期そのものが、緊急度によって「急性期」と「高度急性期」にわけられます。

一般的に“急性期”というと二次救急が中心で、重症~中等症までの患者を表しているのに対して、高度急性期は、すぐに治療しないと生命維持に関わるほど重症度が高い、三次救急が基本です。

高度急性期機能のある病棟は、急性期機能のある病院に包括されているのが一般的です。

厚生労働省によると、高度急性期機能と急性期機能の違いは次の通りです。

  • 高度急性期機能:急性期の患者に対して、状態の早期安定化に向けて診療密度が特に高い医療を提供する機能
  • 急性期機能:急性期の患者に対して、状態の早期安定化に向けて医療を提供する機能

高度急性期に該当する代表的な病棟は次の通りです。

病棟・部署主な役割
救命救急病棟・救命救急センター重篤な救急患者に24時間対応
集中治療室(ICU)多機能不全や術後管理などの重症患者への集中的な治療と全身管理
新生児集中治療室(NICU)出産後間もない重症新生児や早産児に対する集中管理と治療
新生児治療回復室(GCU)NICUで状態が安定した新生児に対する管理と治療
小児集中治療室(PICU)重篤な疾患・外傷や術後の小児に対する集中治療と管理
総合周産期集中治療室母体と新生児の双方に対する高度医療・集中管理
ハイケアユニット(HCU)ICUほど重症ではないが、集中治療が必要な患者を管理
参照:厚生労働省「高度急性期機能に該当すると考えられる病棟の例」

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急性期における看護師の働き方の特徴

急性期病棟における看護配置基準は、高度急性期は2~4:1、急性期は7~10:1とされています。

看護師1人あたりの受け持ち患者数がもっとも少ないのは、患者2人に対して看護師1人の「特定集中治療室」ですが、それだけ患者の状態が不安定で命の危険性が高く、頻繁な処置や注意深く観察することが必要ということになります。

参照:

厚生労働省「集中治療室(ICU)における安全管理について(報告書)」

厚生労働省「令和8年度診療報酬改定 急性期・高度急性期入院医療」

急性期における看護師の役割と主な仕事内容

急性期における看護師の役割は多岐にわたります。

前述の通り、“急性期病棟に入院してから退院するまで”をサポートすることになるため、まず、来院時には患者の受傷原因や治療状況などの情報を取得して整理する必要があります。

入院中は、患者の治療の介助やリハビリ開始などをサポートしながら、家族にも対応していきます。退院時には、退院後の環境整備をサポートしなければならない場合もあります。

主な仕事内容求められる視点・ポイント
バイタルサイン測定、意識レベル、症状の観察変化を見逃さない鋭い観察力が求められます
ドレーン、点滴、人工呼吸器などの医療機器の管理正確に管理すること、トラブルを早期発見することが必要です
検査・処置の介助、サポート一般病棟での介助以上にスピーディに対応することが必要です
薬剤の投与管理作用だけでなく、副作用についても理解しておくことが大切です
清拭、洗髪、口腔ケア、陰部洗浄、排泄管理を含めた日常生活援助感染や合併症予防のために不可欠です
患者・家族の心理的サポート急な発症や手術に対する不安を緩和してあげることが大切です
予後・早期離床サポート回復期・慢性期につなげる視点を持つことが大切です

急性期看護で求められる能力

急性期看護で求められる主な能力は次の通りです。

観察力

高度急性期を含む急性期においては、患者の状態が不安定であるため、異常をいち早く察知することが非常に大切です。患者を一番そばで見ている看護師には、高い観察力が求められます。

判断力

「なんとなくさっきまでと呼吸が違うような気がする」などの小さな変化であっても、気づいた時点ですぐに医師などに報告することが大切です。

また、必要に応じてスピーディに処置することなども重要であるため、判断力には常に磨きをかけておくことが大事です。

コミュニケーション能力

急性期病棟ではチームで動くことが一般病棟以上に多いです。多職種で患者を全力で支えることができるよう、日ごろからコミュニケーションを円滑にしておくことが大切です。

ストレス耐性

命の危険がある患者と関わることが多いため、少しのミスも許されません。そのため、たとえば対応が遅い場合など、叱責を受けることもありますが、いちいちストレスを感じていては患者をしっかりサポートすることができません。

また、すべての患者が快方に向かうわけではないため、ストレス耐性が弱いと落ち込むことが多いかもしれません。

体力

回復期や慢性期の患者のケアと比べて迅速である必要があることから、体力に自信がなければ務まりません。患者の清拭や洗髪などの日常生活援助においては、患者の身体を起こすために筋力も必要とされることがあります。

急性期看護のやりがい

急性期看護の一番のやりがいは、状態が不安定だった患者が回復していく姿を見届けられるところにあるといえます。回復期病棟・慢性期病棟に無事に送り出すことができたとき、心から「よかった」と思えるでしょう。

現役看護師へのアンケートでは次のような声が上がっています。

「急性期は患者さんにとって一番つらく、身体的・精神的にも負担が大きい時期です。そのため、患者さんの苦痛に寄り添い、安全に治療していくことが大切で、患者さんの表情や動作で思いを汲み取ってあげられることにやりがいが感じられます」(juninoaloveさん・30代女性)

「全身状態が安定しない患者、術後の患者の命をつなぐことができたときにやりがいを感じやすいです」(まきさん・30代女性)

「術後の回復過程に達成感を感じることがあります」(まゆこさん・40代女性)

患者の状態が安定したとき、命をつなげたときにやりがいを感じられるのはもちろん、状態が不安定な患者の気持ちや体調を読み取ってあげられた際にも、やりがいを感じやすいようです。

急性期看護の大変さ

急性期看護は大きなやりがいを感じやすい一方、大変さ・きつさを感じることも多いです。

一番の理由は、人の命に関わる場面が多いことから、昼夜問わず緊急状態に対応しなければならないことがあり、肉体的にも精神的にも疲労が蓄積しやすいことにあります。また、そうした緊迫した環境にあるため、ピリピリしている人も多く、人間関係に悩まされるケースも多いようです。

なお、急性期病棟で働く看護師のみを対象に実施された離職調査などはありませんが、急性期冒頭で働く看護師の抑うつ傾向について調査されたデータは存在しています。

このことから、急性期病棟特有の忙しさや責任の重さ、ピリピリしたムードなどは、看護師の精神にも影響を及ぼす可能性が強いということがわかります。

参照: 国立国会図書館サーチ「急性期病棟で働く看護師の抑うつ傾向と医療安全および離職意図との関連」

また、現役看護師へのアンケートでは次のような声が上がっています。

「治療に時間をとられて、患者様と深い関わりを持てないことに苦しさを感じた経験があります」(にくまんさん・20代女性)

「複数のタスクをこなしながらキビキビ動ける人には向いていますが、マイペースな性格だと、急性期で働くことを大変だと感じやすいと思います」(yukariさん・30代女性)

これらの回答からもわかる通り、「患者との関係構築を大切にしたい」というタイプの看護師は、急性期ではなく、慢性期に向いているといえるでしょう。

急性期看護に向いている人

急性期看護に向いている人の特徴としては、「観察力がある」「判断が早い」「変化に強い」「忙しい環境が苦ではない」「学習意欲が高い」などが挙げられます。

現役看護師へのアンケートでは次のような声が上がっています。

「患者が亡くなることや状態が急変することがあるため、気持ちの切り替えが早い人が向いていると思います。また、検査データの数値などに関する知識が豊富な人は、変化に気づいてすぐに報告・相談できます」(さささん・20代女性)

「時間通りに治療・支援する必要があるため、優先順位を考えながら動ける人は向いています。急性期の患者様は日々状態が変化するため、すぐに異変に気付けることも大事」(にくまんさん・20代女性)

「仕事内容は幅広いですが診療補助がメインなので、能力の有無より、急性期の経験を積みたい意欲が高い人に向いていると思います」(nursepapaさん・30代男性)

「急性期といってもすべてが救命ドラマのような展開ではなく、ある程度見るところが決まっているので、先回りして考えることが得意な人には向いていると思います」(りょうさん・30代女性)

これらの回答から、観察力や判断力の速さは大切であるものの、最初から能力が高くなくても、学習意欲が高ければ、働きながら能力を身に着けられることがわかります。

また、「起こり得る変化はある程度決まっている」ということも、経験を重ねることで、急性期看護に必要なスキルを身に着けられることの証拠であるといえるでしょう。

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急性期看護で働く看護師の1日

急性期病棟・急性期病院で働く看護師の、日勤の1日のスケジュール例は次の通りです。

時間業務内容
8:30夜勤看護師から申し送り、患者情報共有
9:00電子カルテ確認、受け持ち患者の情報収集
9:30病室ラウンド、バイタル測定(血圧・体温・脈拍など)
10:00点滴・注射・採血、清拭、排泄介助
11:00医師回診の補助、検査・手術搬送
11:30配薬、昼食準備
休憩(1時間程度の昼食休憩)※全員同じタイミングではなく交代で
12:30食事介助、内服確認
13:00カンファレンス(医師・薬剤師・MSWなどとの情報共有)
14:00午後ラウンド、急変対応、入院受け入れ
15:00看護記録入力、看護計画更新
16:00夜勤への引き継ぎ準備、点滴確認
16:30夜勤看護師へ申し送り
17:00業務終了(ただし残業発生も多い)

全体的な流れとしては、「申し送り→観察→処置→記録→申し送り」となります。

また、急性期病棟・急性期病院においてはチーム連携が大変重要となるため、多職種カンファレンスでの情報共有も大切な業務の一環です。

急変対応や入院受入は、勤務時間中のどのタイミングでも起こり得るため、迅速に対応することが必要です。また、対応するタイミングによっては、残業が発生することもあります。さらに、モニター異常対応などの理由で残業となることも多々あります。

続いて、急性期病棟・急性期病院で働く看護師の、2交替制の場合の夜勤のスケジュール例は次の通りです。

時間業務内容
16:30日勤から申し送り
17:00ラウンド、点滴・与薬
18:00夕食介助、内服確認
19:00バイタル測定、体位変換
21:00消灯、巡回
23:00看護記録整理
1:00〜5:00定期巡回、オムツ交換、急変対応
(※この間に交代で仮眠・休憩をとります)
6:00採血、朝の点滴準備
7:00朝食介助、配薬
8:30日勤へ申し送り
9:00退勤

日勤の場合同様、休憩や仮眠もとることができますが、夜勤の場合も他の看護師と交代しながらというスタイルになります。

また、日勤同様、緊急入院やモニター異常対応、ナースコール対応などが多いため、十分に仮眠をとれない日も多いといえます。

急性期看護からのキャリアパス

急性期看護を経験した看護師は、幅広い知識・急変対応力・アセスメント力が身につくため、その後のキャリアパスがかなり多様です。

代表的なものとしては、次のようなキャリアパスがあげられます。

急性期のスペシャリスト

急性期で経験を積んだ後、ICU、HCU、CCU、ER(救急外来)、手術室など、より重症度の高い領域へ進むケースです。

さらにそこから、次のような資格取得を目指す人も多いです。

  • クリティカルケア認定看護師
  • 集中ケア認定看護師
  • 感染管理認定看護師
  • 急性・重症患者看護専門看護師

急性期病棟・急性期病院で働くと、急変対応力、アセスメント力、優先順位判断力が鍛えられるため、急性期のなかでも命の危険性が高い、高度急性期分野への土台を築くことができます。

管理職(看護マネジメント)

急性期病院では、リーダー業務、ベッドコントロール、多職種連携、人員調整などを経験するため、管理職キャリアにも進みやすいです。

典型例は次のルートです。

スタッフ看護師→病棟リーダー→主任→副看護師長→看護師長→看護部長

多くの急性期病院では「クリニカルラダー(段階別育成制度)」が採用されているため、自分が今どの段階にいるかを確認しやすく、モチベーションんもつながります。

教育・指導者

急性期病院は新人配属が多いため、プリセプター、実習指導者、院内教育担当を任されるケースも多いです。

その経験を活かして、看護学校教員を目指したり、あるいは、大学院に進学したり研究活動に従事したりする人もいます。

在宅・訪問看護

急性期経験後に、訪問看護や退院支援に携わる人も多いです。急性期看護に携わると、フィジカルアセスメント、急変予測、多疾患対応の力が鍛えられるため、在宅看護の強みとなります。

また、そうしたスキルは、回復期看護や慢性期看護でも活かすことができます。

高度実践看護(特定看護師・NP)

近年増えているキャリアパスは次の通りです。

  • 特定行為研修
  • 特定看護師
  • 診療看護師(NP)

医師の働き方改革が推進されていることもあり、心嚢ドレーン抜去、胃ろうカテーテルの交換などができて、医師のタスクシフトを担える看護師の需要が増えていることも大きな理由です。

参照:

厚生労働省「特定行為とは」

厚生労働省「特定行為に係る看護師の研修制度」

日本NP学会「診療看護師(NP)という選択」

企業・他業種にシフト

急性期経験者は判断力が評価されやすいことから、次のような職種に転職するケースも増えています。

  • CRC(治験コーディネーター)
  • 医療機器メーカー
  • 医療IT
  • 産業看護師

病院以外の選択肢に目を向ける看護師が増えてきているのは最近の傾向ですが、急性期経験があると、「忙しい現場を理解している」と評価されることから、よりよい条件で採用されやすいことも理由です。

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急性期看護師についてよくある質問(FAQ)

続いては、急性期看護師に関してよくある質問とその答えをみていきましょう。

Q. 急性期看護師として働くために必要な資格はありますか?

A.看護師免許が必須です。

キャリアアップを目指すために、認定看護師、特定行為研修、BLS(一次救命処置)、ACLS(二次救命処置)などを取得する人もいます。

参照:

NPO法人日本ACLS協会ガイド「BLSとは?」

NPO法人日本ACLS協会ガイド「ACLSとは?」

Q. 急性期看護は未経験でもできますか?

A.できます。

実際、全国の急性期病院には毎年多くの新卒看護師や、慢性期・療養型からの転職者、クリニックからの転職者、ブランク復帰者が入職しています。

ただし、急性期未経験の場合、教育体制の有無が非常に重要です。そのため、転職活動時には、教育制度についてもしっかり確認することをおすすめします。中途の場合、中途教育にも力を入れている病院を選ぶと安心です。反対に、即戦力前提の病棟だと苦労しやすいです。

なお、第二新卒、20~30代の体力や意欲がある人、あるいは基礎看護技術があって急変にも対応できると判断される人は、比較的採用されやすい傾向にあります。

Q. 急性期未経験者が苦労しやすいポイントは?

A.急性期で特に大変といわれやすいポイントはいくつかあります。

そのうち何を大変と感じるかは人によって異なりますが、次に挙げるポイントのうち、自分が大変だと感じそうなポイントがある場合は、その点を強化することを意識するといいでしょう。

スピード感

急性期ではスピーディな行動・判断が求められます。

優先順位判断

同時多発業務が非常に多いため、「何からやるか」をぱっと決められないと、やることがどんどん溜まっていきます。

急変対応

患者の突然の容体悪化はしょっちゅうです。容体悪化のたびに神経がすり減るように感じる人は、急性期病棟で働くことはやめておいたほうがいいでしょう。

医療機器操作

急変時などに必要な医療機器操作はしっかり頭に入れておくことが必要です。なお、医療機器の常備場所の周知に差があることが浮き彫りになった調査データなどもあります。

電子カルテ入力

記録量が多いため、電子カルテの操作に苦手意識があると、大きなストレスを感じやすいでしょう。

多職種連携

急性期では、医師や薬剤師をはじめとする多職種との連携が不可欠です。そのため、人とのコミュニケーションや報連相が得意ではない、好きではない場合、ストレスを感じやすいでしょう。

参照: 急変時に使用する医療機器に関する実態調査

Q. 未経験者が入りやすい急性期領域は?

前述した通り、広義での急性期は、高度急性期と急性期にわけることができます。

未経験者がいきなり高度急性期で働くことはハードルが高いため、地域急性期病院や回復期寄りの混合病棟から入って徐々に仕事に慣れていき、自信がついたら高度救命センターやICUなどへシフトすることをおすすめします。

Q. 急性期看護師は給料が高いですか?

A.比較的高めになることがあります。

理由は、高度医療対応や夜勤が必要な場合が多いためです。ただし、残業量や夜勤回数、病院規模、地域などによって差があります。

Q. 急性期看護師の仕事は長く続けることができますか?

A.可能ですが、難しさを感じる人もいます。

理由は、夜勤、不規則勤務、突発残業などが多く、育児との両立などが困難になる場合があるためです。その場合、訪問看護や慢性期病棟へシフトしたり、あるいはキャリアを一度中断したりといったことが考えられます。

急性期看護の経験はキャリアの基盤になる

急性期看護の仕事は、高度な判断力や観察力、スピードなどを求められることから、慣れないうちは疲弊したり、「私には務まらない」と落ち込んだりすることがあるかもしれません。

しかし、未経験のうちは誰でもうまくいかないことがあって当然ですし、そもそも最初は誰でも未経験です。

「今の自分には難しいこともあるけど、少しずつでもいいから成長していこう」という気持ちを強くもって、日々の業務に取り組むことで、今後のキャリアの基盤を築くことができますよ。

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