看護学校は何年かかる?6つのルートを年数で比較|2026年4月から通信制の要件が変わった
「看護学校は何年ですか」という問いには、入る前の状況によって2年から5年までの答えがある。
最終学歴、いま准看護師かどうか、働きながら通うのかで、選べるルートが変わる。まず自分がどこから出発するかを決めると、選択肢は3つ以内に絞れる。
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年数の一覧
| ルート | 年数 | 出発点 | 取れる資格 |
|---|---|---|---|
| 看護系大学 | 4年 | 高校卒業 | 看護師(+保健師・助産師の受験資格を得られる場合あり) |
| 看護短期大学 | 3年 | 高校卒業 | 看護師 |
| 看護専門学校(3年課程) | 3年 | 高校卒業 | 看護師 |
| 5年一貫看護師養成課程校 | 5年 | 中学卒業 | 看護師 |
| 准看護師養成所 | 2年 | 高校卒業 | 准看護師 |
| 2年課程(准看護師からの進学) | 2〜3年 | 准看護師 | 看護師 |
最短で看護師になるのは、高校卒業後に3年課程(短大・専門学校)へ進む形である。大学は1年長いが、保健師・助産師への道が開けることがある。
高校を卒業してから目指す場合
3年か4年か——分かれ目
| 条件 | 選ぶ形 |
|---|---|
| 早く現場に出たい/学費を抑えたい | 3年課程(専門学校・短大) |
| 保健師・助産師も視野に入れたい | 4年制大学(課程によっては受験資格が得られる) |
| 進学や研究、管理職まで見据えたい | 4年制大学(大学院への進学がしやすい) |
| どちらも決めきれない | 国家試験の受験資格はどちらでも得られる。看護師として働くだけなら3年で足りる |
看護師国家試験の合格率に、ルートによる決定的な差は無い。「大学のほうが受かりやすい」といった前提で選ぶ必要はない。
4年制大学でも、保健師・助産師の課程は選抜制であることが多い。入学すれば全員が受験資格を得られるわけではないため、志望校の課程の仕組みを募集要項で確認する。
中学を卒業してから目指す場合
5年一貫看護師養成課程校という選択肢がある。高校の看護科(3年)と専攻科(2年)が一体になっており、5年で看護師国家試験の受験資格が得られる。
高校3年+専門学校3年=6年より1年短い。ただし設置校が限られているため、通学圏に学校があるかが実際の制約になる。
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准看護師から看護師になる場合
2年課程へ進学する。全日制・定時制・通信制で年数が変わる。
| 課程 | 年数 | 働きながら通えるか |
|---|---|---|
| 全日制 | 2年 | 難しい |
| 定時制 | 3年 | 通いやすい(夜間・昼間定時制) |
| 通信制 | 2年 | 働きながら通う前提の課程 |
通信制の実務経験要件が2026年4月から短くなった
通信制の2年課程には、准看護師としての実務経験が入学要件になっている。この年数が段階的に引き下げられてきた。
| 時期 | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 2004年(制度開始) | 10年以上 |
| 2018年〜 | 7年以上 |
| 2026年4月入学〜 | 5年以上 |
2026年4月に入学する人から5年以上になった。「あと2年待たないと通信制に行けない」と思っていた人が、要件を満たしている可能性がある。
実務経験は、勤務先の種別を問わない。病院、介護施設、訪問看護ステーション、保育施設など、准看護師として看護業務に従事した期間が対象になる。
通信制でも通学日はある
すべてが自宅学習ではない。面接授業(スクーリング)や、病院での実習が組み込まれている。年間の通学日数と実習の期間を、募集要項で確認してから職場と調整する。
保健師・助産師になる場合
看護師の資格が前提になる。看護師課程を終えたあと、さらに課程を積む。
| 年数 | 主な進路 | |
|---|---|---|
| 保健師 | 1年以上 | 大学の専攻科、専門学校、大学院 |
| 助産師 | 1年以上 | 大学の専攻科、専門学校、大学院 |
4年制大学のなかには、看護師課程と並行して保健師・助産師の受験資格を得られる課程がある。この場合は4年で両方の受験資格が得られるが、多くは選抜制で人数が限られている。
助産師は保健師助産師看護師法で「女子」と定められており、男性は資格を取れない。
学費と、働きながら通えるか
年数と同じくらい判断に効くのが、学費と、通いながら働けるかである。
| ルート | 学費の傾向 | 働きながら |
|---|---|---|
| 国公立大学 | 最も安い | 難しい |
| 私立大学 | 最も高い | 難しい |
| 専門学校(3年課程) | 中間 | 難しい |
| 准看護師養成所 | 比較的安い | 通えることが多い(午後や夜間の課程がある) |
| 2年課程 通信制 | 比較的安い | 働きながらが前提 |
病院が学費を支援する制度(奨学金・修学資金)を設けていることがある。卒業後に一定期間その病院で働くことを条件に、返還が免除される形が一般的である。条件と勤務年数を契約書で確認してから使う。
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よくある質問
社会人から目指す場合、最短は何年ですか。
高校卒業資格があれば3年課程が最短である。准看護師(2年)を経由して2年課程(2年)へ進むと合計4年になるため、看護師が目標なら3年課程を直接目指すほうが短い。
ただし「働きながら」が条件なら話が変わる。准看護師養成所は働きながら通える課程があり、そこから通信制へ進むルートのほうが現実的な場合がある。
通信制は誰でも入れますか。
准看護師の免許と、実務経験が要件になる。2026年4月入学からは5年以上である。実務経験の数え方は学校によって確認方法が異なるため、出願前に問い合わせる。
高校の衛生看護科を出ると何になれますか。
准看護師の受験資格が得られる。そのあと専攻科(2年)へ進むと、5年一貫として看護師の受験資格になる。
年齢の上限はありますか。
看護学校に年齢の上限は無い。社会人入試の枠を設けている学校も多い。実習に体力が要る点は考慮する。
学校を決める前に、働く場所を見ておく
卒業後にどこで働くかによって、選ぶ課程が変わることがある。病院の奨学金制度を使うなら、その病院で数年働く前提になる。
勤務地・施設形態・こだわり条件で絞り込める。どんな職場があるかを先に見ておくと、学校選びの判断がしやすくなる。
まとめ
- ルートは6つ。高校卒業後の最短は3年課程(専門学校・短大)
- 中学卒業からなら5年一貫看護師養成課程校が最短。ただし設置校が限られる
- 准看護師からは2年課程。全日制2年、定時制3年、通信制2年
- 通信制の実務経験要件は、2026年4月入学から5年以上(従来は7年以上)
- 保健師・助産師は看護師資格の後にさらに1年以上。4年制大学で並行して取れる課程は多くが選抜制
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