シップナースとは?仕事内容や年収・必要なスキルを解説
シップナースとは、クルーズ船や貨物船などに添乗して、乗客や乗員に対して必要な看護を提供する看護師のことです。持病のある乗客や乗員がいる場合は、バイタル測定などによって健康状態をモニタリングすることも必要ですし、医師との連携もしっかりとっていくことが不可欠です。
船上で働くというなかなかない経験ができることから、シップナースに憧れる人も多いですが、シップナースになるためには必要な条件を満たしていなければなりません。どのような条件なのか、また、年収はどのくらいであるのかなど、シップナースについて詳しく解説していきます。
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シップナースとは?主な役割
シップナースとは、船に乗り込んで、乗客や乗員の健康管理・看護を担う看護師のことです。主に、クルーズ船や大型客船、貨物船などで働きます。
拠点とするのは船内の医務室(メディカルセンター)で、平時は診察・看護業務、患者の観察、健康観察などを行います。船内で急病やケガが発生した場合、患者のいる場所に出向いて対応します。また、夜間や休日も対応できるよう、24時間対応の交代制で勤務となるケースもあります。
つまり、「医務室を拠点にしながら、必要があれば船内のどこへでも対応に向かう」という働き方です。「海上の小さな診療所」と考えると、具体的な働き方をイメージしやすいでしょう。
ツアーナースとの違い
シップナースとツアーナースの違いを一言で表すと次の通りです。
- シップナース=「船の中の医療スタッフ」
- ツアーナース=「旅行に同行する医療スタッフ」
シップナースは、船内に医務室があり、基本的にはそこを拠点として医療対応を行うため、ツアーナースよりも医療施設で働く看護師に近い側面があります。
一方のツアーナースは、たとえば修学旅行や団体旅行に同行して、参加者の体調を確認しながら、発熱や腹痛、ケガ、持病の悪化などに対応します。必要になれば、「どこの病院を受診するか」「旅行を継続できるか」などを判断・調整する役割もあります。
また、大きな違いとしては「勤務期間」と「医師との連携」が挙げられます。
シップナースの勤務期間は、数週間~数か月と長期になるケースが多いのに対して、ツアーナースは数日~数週間程度の勤務が中心です。また、シップナースは基本的に、船内に常駐している医師とともに働きますが、ツアーナースは、必要に応じて現地の医療機関と連携するという働き方です。
| 比較ポイント | シップナース | ツアーナース |
| 働く場所 | クルーズ船・客船など | 国内外の旅行・ツアー |
| 対象 | 船の乗客・乗組員 | ツアー参加者、学生など |
| 主な拠点 | 船内の医務室 | ツアー参加者と一緒に移動 |
| 勤務期間 | 数週間~数か月など | 数日~数週間程度が中心 |
| 主な仕事 | 船内での診療・救急対応、健康管理 | 旅行中の体調不良・ケガへの対応、服薬管理など |
| 医師との連携 | 船内の医師と連携する場合がある | 基本的に現地の医療機関と連携 |
| 移動 | 船内が中心 | バス・飛行機・電車などで常に移動 |
| 語学力 | 海外船では英語が重要 | 海外ツアーでは英語などが役立つ |
| 求められる力 | 救急対応・トリアージ・臨床判断 | 観察力・判断力・旅行中の調整力 |
シップナースの具体的な仕事内容
シップナースの具体的な仕事内容は次の通りです。
急病やけがの初期対応・健康相談
船内で発生した発熱、腹痛、頭痛、転倒によるケガなどに対して、バイタルサインの測定や状態観察、応急処置などを行います。
緊急性を判断するトリアージを行い、必要に応じて医師と連携して診療をサポートしたり、陸上の医療機関への搬送を検討したりします。また、乗客や乗組員からの健康相談にも対応します。
船酔いや食物アレルギーへの対応
船の揺れによる吐き気やめまいなどの船酔いに対して、症状の観察や必要な処置を行います。また、食物アレルギーによるじんましんや呼吸困難などが発生した場合には、重症化の兆候を確認しながら迅速に対応します。
特にアナフィラキシーなどの緊急事態では、医師と連携した救急対応が重要になります。
船内の薬剤管理と服薬指導
医務室で使用する医薬品や医療材料の在庫・保管状況を管理します。乗客や乗組員に対しては、医師の指示に基づいて薬剤の使用方法を説明したり、適切な服薬をサポートしたりします。
また、航海中に必要な医薬品が不足しないよう、在庫管理を適切に行うことも重要な業務です。
船内での救急対応
船内で突然の意識障害、胸痛、呼吸困難、転倒・転落などの緊急事態が発生した場合、患者のもとへ駆けつけ、必要な応急処置や救命処置を行います。
船上ではすぐに救急車や病院へ搬送できないため、限られた医療設備や人員の中で患者の状態を安定させることが重要です。
患者の状態観察・トリアージ
医務室を受診した患者の症状やバイタルサインなどを確認して、緊急度や重症度を判断します。多くの患者が同時に受診した場合には、誰を優先して診療するべきかを判断するトリアージも重要な業務です。症状の変化を継続的に観察して、必要に応じて医師へ報告します。
医師や陸上医療機関との連携
船内の医師と連携して患者の診療や処置をサポートするとともに、重症患者が発生した場合には、船長や乗組員と協力して対応します。
航海中の船では、必要に応じて陸上の医療機関と連絡を取り、受け入れ先の確保や寄港地での緊急搬送などにつなげることもあります。
シップナースの1日のスケジュール例
シップナースの1日は、船の運航状況や勤務体制によって大きく異なります。特にクルーズ船では24時間の医療対応が必要になるため、交代制勤務が基本です。
日勤対勤務の場合、1日のスケジュールはたとえば次のようになります。
| 時間 | 業務内容 |
| 8:00 | 出勤・申し送り |
| 8:30 | 医務室の準備、医薬品・医療機器の確認 |
| 9:00 | 外来対応・健康相談 |
| 11:00 | 船内での急病・ケガへの対応 |
| 12:00 | 休憩 |
| 13:00 | 外来対応、患者の状態観察・処置 |
| 15:00 | 薬剤・医療物品の在庫確認・管理 |
| 16:00 | 船内巡回・健康相談など |
| 17:00 | 申し送り・記録 |
| 18:00 | 勤務終了 |
ただし、シップナースの業務は、予定通りに進むとは限りません。たとえば、医務室で通常業務をしている途中に「客室で乗客が倒れた」「船内でケガ人が発生した」などと連絡が入れば、すぐに現場へ向かって対応します。
また、夜間勤務では、医務室での待機・患者対応をしながら、緊急呼び出しに備えるという働き方になることもあります。つまり、病院勤務の看護師や訪問看護等の「オンコール対応」と同等の対応を求められる場合があるということです。
病院の看護師との大きな違い
病院では、医師や看護師、検査技師など多職種がいる環境で患者を診療できます。一方、船上では医療スタッフや設備が限られているため、シップナースには患者の状態を素早く判断して、必要な対応につなげる力が求められます。
そのため、シップナースの1日は、次の2つの側面を持っていると考えるとわかりやすいでしょう。
「医務室での通常業務」+「船内で発生する急病・ケガへの対応」
シップナースの給料・平均年収
シップナースの給与や平均年収に関する公的な統計はほとんどありません。そのため、求人情報や海外クルーズ会社の募集条件などから相場を判断する必要がありますが、目安としては次の表の通りです。
| 項目 | 目安 |
| 月給 | 30万~50万円前後 |
| 年収換算 | 400万~600万円前後 |
| 経験豊富な看護師 | 600万円以上になるケースも |
| 海外クルーズ会社 | 契約・会社・船によって大きく異なる |
シップナースの給与は、病院勤務の看護師の給与と比べて高い? 低い?
この金額が病院勤務の看護師と比べて高いのか低いのかを考えるために、まずは病院勤務の看護師の給与を確認します。
日本看護協会の調査では、正規雇用・フルタイムの看護師(非管理職)の平均税込給与総額は月36万3,315円であったことが公表されています。
参照: 2025年看護職員実態調査報告書より「給与額と時給額の状況」
また、一方、厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとにした集計では、平均月収は36.5万円とされています。さらに、同調査データの「決まって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」を算出すると524.7万円となります。
参照: 政府統計の総合窓口 e-Stat「賃金構造基本統計調査」
2つの調査の月給はほぼ同程度であることから、病院勤務の看護師の平均月収を仮に525万円程度とすると、シップナースの給料や平均年収は、病院勤務の看護師と比べてやや高い程度であると推定されます。
シップナースの給与が実質高級になりやすい「からくり」
前述の通り、シップナースの給与相場の公的な統計はありませんが、仮に両者の給与の差が小さいとしても、手元に残るお金は、シップナースのほうが圧倒的に大きい可能性が高いです。
その理由は次の通りです。
- 船内での食事が基本的にかからない
- 船内生活なので住居費がほぼ不要・光熱費などもかからない
- 契約期間中の生活費を抑えやすい
- 海外のクルーズ会社では米ドルなどの外貨で給与が支払われる場合がある
なお、4に関しては、円安であるのか円高であるのかによっても違ってきます。
たとえば給与が月4,000ドルの場合、レートによって次のように給与の額が異なります。
- 1ドル=160円 → 64万円
- 1ドル=150円 → 60万円
- 1ドル=140円 → 56万円
- 1ドル=120円 → 48万円
つまり、円安のときにドルで支払われると、日本円に換算したときに高くなるために有利ということになります。
参照: 三菱UFJ銀行「外国為替相場チャート表」 ※随時変動します。
シップナースとして働くメリット
続いては、シップナースとして働くメリットをみていきましょう。
世界各地を訪れながら働ける
船の航路に合わせて、さまざまな国・地域を訪れることができます。勤務先そのものが移動するため、一般的な病院勤務では得にくい「働きながら海外を経験する」働き方ができます。
寄港地で自由時間があれば、観光できる場合もあります。ただし、当たり前ですが急患対応がある場合や、医務室待機担当の日などは下船できないこともあります。
住居費・食費がかからない、または大幅に抑えられる
先にも触れましたが、これはかなり大きなメリットです。クルーズ会社によって条件は異なりますが、船員用の居室と食事が提供される求人があります。
つまり、給料をもらいながら、家賃・食費をほとんど使わずに生活するという働き方が可能です。そのため、額面給与以上に「お金を残しやすい」ということです。
長期休暇を取りやすい
契約によっては、数か月間乗船した後に、まとまった休暇を取る働き方があります。
過去の求人例では、プリンセス・クルーズで4か月契約+乗船後6~8週間程度の休暇、ロイヤル・カリビアンで6か月契約+約8週間の休暇という条件が紹介されています。
ただし、これは現在のすべての求人に当てはまるわけではなく、契約ごとに確認が必要です。
陸上とは違う看護経験を積める
船内の医療施設では、乗客・乗員の急病やケガ、船酔い、感染症、外傷など、幅広いケースへの対応が必要になります。特に船上では、陸上の病院のようにすぐ専門医療機関へ搬送できないことがあります。
そのため、限られた医療資源を用いて、患者の状態を判断して、初期対応する力を鍛えられる環境であるといえます。
英語力・国際的なコミュニケーション能力が身につく
外国人の乗客やクルーと接する機会が多いため、英語を使って仕事をする経験を積めます。海外クルーズ会社の場合、英語でのコミュニケーション能力が採用条件の一つになることもあります。
そのため、看護技術だけでなく、異なる文化・価値観を持つ人と働く経験が得られます。
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シップナースのデメリット・大変なこと
シップナースとして働くことには、デメリットや大変なこともあります。
長期間、家族や友人と離れて生活することになる
乗船期間は契約によって異なりますが、数か月間船内で生活するケースがあります。一度出向すると数か月は帰国できません。長期間自宅に帰れないため、家族や恋人、友人と会えないことが大きな負担になる人もいます。
また、万が一、大切な人に何かあった場合でも、すぐには帰国できないことが考えられます。特定の国で働いている場合は、最速でその日のうちに飛行機で帰国できる一方、航海中の船からはどうにも動くことはできません。
仕事とプライベートの境界がつくりにくい
船そのものが職場であり、生活する場所でもあります。病院勤務なら仕事が終われば自宅に帰れますが、シップナースの場合は勤務終了後も同じ船内にいます。
そのため、仕事から完全に離れてリフレッシュすることが難しい場合があります。
医療設備・人員が限られている
船内の医療施設には、陸上の大病院のような設備や専門医がそろっているわけではありません。
急変した患者に対して、「船内で対応できるのか」「寄港地で医療機関へ搬送するのか」「緊急時にはどのような対応が必要なのか」などを判断する必要があります。特に重症患者への対応では大きなプレッシャーを感じやすいでしょう。
また、当然ながら、病院と比べると医師数も看護師数も少ないため、そもそもスタッフ一人ひとりの責任が重たくなります。そのため、幅広い知識や経験を有していなければ、対応が難しく感じられることがあります。
救急対応の責任が重い
乗客の急病や事故、転倒・外傷、呼吸困難、胸痛など、さまざまなケースに対応する可能性があります。船上では救急搬送に時間がかかる場合もあるため、患者の状態を素早く評価して、適切な初期対応を行う能力が求められます。
「楽しく海外旅行をしながら働く」というイメージだけしか持っていなかった場合、実際に働き始めてから大きなギャップを感じやすいでしょう。
症状の聞き取りや、薬や処置の説明も英語で行う必要がある
海外クルーズ会社の場合、乗客だけでなく、医師や看護師、他国籍のクルーなどとも英語でコミュニケーションを取ることがあります。
しかも医療現場では、症状の聞き取り、医師への報告、薬や処置についての説明、緊急時の指示・連携などにおいて正確なコミュニケーションが必要です。
「日常会話ができる」だけではなく、医療英語を使える力も重要になります。
勤務時間が長く、不規則になることがある
クルーズ船では24時間、医療対応が必要になる可能性があります。夜間や休日でも急病人が発生すれば対応する必要があります。
また、寄港地に到着したからといって、必ず観光できるわけではありません。勤務があれば船内に残ることになります。
船酔いなど、船上生活そのものが負担になる
当然ですが、船の揺れがあります。船酔いしやすい人にとっては、仕事以前に船内で生活すること自体がストレスになる可能性があります。また、狭い居室で生活することや、共同生活による人間関係など、「船で暮らすこと」ならではの大変さもあります。
しかも、ストレスでダウンしても代わりのスタッフを外から呼べるわけではないので、徹底した自己管理が不可欠です。
為替によって日本円での給与額が変わる
前述の通り、海外クルーズ会社では、米ドルなど外貨で給与が支払われるケースがあります。そのため、円高になると日本円に換算した給与は少なくなります。
逆に円安なら有利なので、為替変動の影響を受ける点はデメリットになり得ます。
シップナースに向いている人の特徴
シップナースは、診療科が決まっているわけではなく、対応が必要なケガや病気もさまざまです。そのため、決まった環境で専門分野を深く極めたいタイプより、さまざまな状況に臨機応変に対応しながら働きたいタイプに向いています。
また、シップナースの特性としては、次のような特徴が挙げられます。
冷静に判断できる人
船内では、すぐに専門医の診察や高度な検査を受けられない場合があります。急病人やケガ人が発生した場合も、状況を整理して優先順位をつけ、落ち着いて対応できる人が向いています。
幅広い看護経験がある人
内科・外科・救急など、さまざまな症状に対応する必要があります。特定の診療科だけでなく、幅広い臨床経験がある人は強みになります。
自分で考えて行動できる人
船内では「次に何をすべきか」を自分で考えて動く場面が多くあります。指示を待つだけではなく、状況に応じて判断できる自主性が重要です。
コミュニケーション能力が高い人・語学力が高い人
乗客や乗組員など、年齢・国籍・文化の異なるさまざまな人と接します。患者の不安を和らげながら、必要な情報を聞き取るコミュニケーション力が求められます。
外国人の乗客やスタッフと接する機会もあるため、英語で基本的な意思疎通ができると有利です。特に、症状の聞き取りや薬の説明など、医療現場で使える英語が役立ちます。
環境の変化に柔軟に対応できる人
船は陸上の病院とは環境が大きく異なります。天候不良による大きな揺れや、長期間の乗船生活などにも適応できる柔軟性が必要です。
人と接することが好きな人
シップナースは医療処置だけでなく、健康相談や船酔いへの対応など、乗客と日常的に接します。人と話すことが好きで、相手に安心感を与えられる人に向いています。
責任感があり、自己管理ができる人
シップナースの判断や行動は患者の安全に直結します。そのため、船内の医療スタッフとして責任を持って行動できる人が向いています。
また、長期間の乗船では、自身の体調管理やストレス管理も重要です。体力があって、船酔いしないことは重要な要件であるといえます。
シップナースになるには? クリアすべき条件と求人の探し方
シップナースは、一般的な病院勤務とは求められるスキルが少し異なります。特に、「急変対応力」「臨床経験」「英語力」が重要なポイントです。求人はかなり少ないため、通常の看護師求人サイトだけでなく、クルーズ会社や専門エージェントもチェックするのがおすすめです。
必要な経験とスキル
まず大前提として、看護師免許と一定年数の臨床経験が必要です。求人によって異なりますが、3年以上の看護師経験を求めるケースが多く、特に救急外来(ER)、ICU、急性期病棟などの経験が評価されます。実際に海外の大手クルーズ会社でも、救急・急性期領域で3年以上の経験を条件とする求人があります。
また、船上では陸上の病院のように、すぐに専門医や高度な医療設備へ患者を引き継げるとは限りません。そのため、心肺蘇生や急変時の初期対応を自分で判断できる能力が重要です。ACLS(高度心血管生命維持)やBLS(一次救命処置)などの資格・講習受講を求められることもあります。
参照: 日本ACLS協会ガイド「ACLSプロバイダーコース」
さらに、海外クルーズ船を目指すなら英語力は大きな武器になります。乗客や乗組員、医師、他国籍のスタッフとのコミュニケーションが必要になるため、日常会話だけでなく、症状の聞き取りや処置の説明など、医療英語を使えることが採用で有利になります。
つまり、シップナースを目指すなら、次の条件をクリアしておきたいということになります。
- 看護師免許+3年以上の臨床経験
- 救急・ICUなどで急変対応力を身につけている
- BLS・ACLSなどを取得している
- 英語力、特に医療英語が高い
なお、必要な経験年数や資格は船会社によって異なるため、「必ず3年必要」「必ずACLSが必要」と一律に考えることなく、応募先の募集要項を確認することが大切です。
求人の探し方
シップナースは一般的な看護師求人と比べて求人数が少ないため、「求人が出たら応募する」だけでなく、複数のルートで情報を集めることがポイントです。
まず確認したいのが、クルーズ会社の公式採用ページです。海外のクルーズ会社では「Nurse」「Shipboard Medical」「Medical Staff」などの職種名で募集されることがあります。海外求人の場合、英語の履歴書(CV)やパスポート、ビザ、健康診断などが必要になるケースもあります。
次に、看護師専門の転職サイト・転職エージェントにも登録しておきましょう。シップナースのようなレア求人は、一般公開されず、登録者向けの非公開求人として紹介されることもあります。
検索するときは、日本語・英語の両方で検索すると求人を見つけやすくなります。たとえば次のようなキーワードが考えられます。
- 「シップナース」
- 「船内看護師」
- 「クルーズ船 看護師」
- 「クルーズナース」
- 「客船 看護師」
- 「船舶 看護師」
- 「Cruise Ship Nurse」
- 「Shipboard Nurse」
また、海外のクルーズ会社を狙う場合は、求人サイトだけに頼らず、Princess Cruises(プリンセス・クルーズ)、Royal Caribbean(ロイヤル・カリビアン)などのクルーズ会社の公式採用情報を直接確認する方法もあります。海外では日本人看護師が応募できる求人もありますが、英語力、ビザ、就労資格、必要な資格などの条件は会社ごとに異なります。
参照: Princess Cruises Royal Caribbean
両サイトともに日本語公式サイトも存在しますが、「英語だとすらすら読めないから日本語公式サイトで詳細を確認したい」というレベルの語学力であれば、まず通用しません。現状そうであってもやる気はあるということなら、まずは英語の特訓から始めるのもいいかもしれません。
なお、「いつでも求人がある仕事ではない」こともシップナースの特徴です。そのため、今すぐ求人が見つからなくても、転職サイトへの登録やクルーズ会社の採用ページの定期的なチェックを続けることが、チャンスを逃さない最大のコツです。
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給与・働き方・勤務条件など、
転職に関するご相談もLINEで気軽に可能です。
シップナースへの第一歩は、足りないスキル習得と情報収集!
シップナースの大きな魅力は、一般的な病院勤務では得られない経験ができること。
船内の限られた医療設備および人員で、急病やケガへの初期対応から健康相談まで幅広く担当するため、判断力や対応力を大きく伸ばせます。また、さまざまな国籍の乗客やスタッフと関わることで、国際的な環境で働く経験も得られます。
「いつかシップナースとして働いてみたい」と思っているなら、まずは求人を調べたり、必要な経験や英語力などの条件を確認したりするところから始めてみましょう。まず情報収集をして、自分に足りない経験やスキルを知ることが、シップナースへの第一歩です。