介護施設の看護師求人|施設の種類ごとの違いと、確認すべき体制
介護施設の看護師求人は「日勤のみ」「オンコールあり」「看護師1名体制」など、条件の幅が非常に広い。同じ「介護施設」でも、施設の種類が違えば仕事はまったく別物になる。
求人票の施設名を見て何が違うか分からないまま応募すると、入職後に想定と食い違う。この記事では施設の種類ごとの違いと、面接で必ず確認すべき体制を整理する。
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施設の種類で医療の濃さが変わる
特別養護老人ホーム(特養)
原則として要介護3以上が対象。看取りに関わる機会が多い。日中の配置が中心で、夜間はオンコール対応となる施設が多い。
介護老人保健施設(老健)
在宅復帰を目的とする施設。医師が常勤しているため相談しやすく、リハビリ職との連携が中心になる。看護師の配置は特養より手厚い。
有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅
施設ごとの差が最も大きい。医療体制が手厚い施設もあれば、看護師1名で全館を見る施設もある。求人票の情報だけでは判断できない。
グループホーム
認知症の方が少人数で共同生活を送る。看護師の配置が義務ではないため、いる場合は1名配置が多い。
病棟との最大の違いは「判断する場面」
病棟では医師がすぐ近くにいる。介護施設では、夜間や休日に医師が不在の中で、受診の要否を看護師が判断する場面がある。
- 発熱したときに様子を見るか、受診につなげるか
- 転倒後の状態をどう評価するか
- 家族へどのタイミングで連絡するか
この判断の重さが、介護施設で働く看護師の負担の中心になる。医療行為の難度ではなく、単独で判断する場面の多さが違う。
面接で必ず確認する5点
- 看護師の人数と配置——日中何名か、自分1人になる時間帯があるか
- オンコールの頻度と手当——月何回、1回いくらか。呼び出しの実績は年に何件か
- 協力医療機関との連携——夜間に相談できる先があるか
- 看取りの方針——施設で看取るのか、受診・入院につなぐのか
- 介護職との役割分担——どこまでが看護、どこからが介護か
2つめの「呼び出しの実績」を聞く人は少ない。オンコールは待機日数より、実際に呼ばれる回数のほうが負担を左右する。
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給与とのバランス
夜勤がない施設では月収は病棟より下がることが多い。一方でオンコール手当が加わる施設もある。
比べるときは次を並べる。
- 基本給
- オンコール手当(月額換算)
- 賞与の月数
- 夜勤の有無
「日勤のみで月収が高い」求人は、オンコールの負担が重い可能性がある。条件の内訳を確認する。
向いている人
- 生活者としての高齢者に長く関わりたい
- 医療処置より生活支援に関心がある
- 多職種との調整が苦にならない
- 自分で判断することに抵抗がない
逆に、判断を1人で背負うことに不安が強い場合は、看護師が複数配置されている施設を選ぶほうがよい。
よくある質問
Q. ブランクがあっても働けますか。
医療処置の頻度が病棟より低い施設もあり、復職先として選ばれることは多い。急変時の対応体制を確認してから決める。
Q. 介護職と同じ業務をすることはありますか。
施設によっては食事介助や排泄介助に入る。役割分担を面接で確認しておくと、入職後の齟齬が減る。
Q. 医療処置のスキルは落ちますか。
施設の種類による。点滴・褥瘡処置・胃ろう管理などの頻度を聞くと、実際の業務内容が見える。
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参考
- 厚生労働省「介護保険施設の人員・設備・運営基準」
- 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」
- 日本看護協会「介護施設等における看護職員の役割」