履歴書の職歴にアルバイトは書く?看護師の場合の判断基準と書き方
履歴書の職歴欄を書いていて、手が止まる場面があります。アルバイトや派遣の経験を書くべきか、書かないべきか。
看護師の場合、この判断はやや特殊です。学生時代のアルバイトと、資格取得後の非常勤・派遣・単発の仕事では、扱いがまったく違うからです。
この記事では、書く・書かないの線引きを整理し、書くと決めたときの書き方まで示します。
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大前提:職歴欄は「雇用された履歴」を書く欄
職歴欄に書くのは、雇用契約を結んで働いた履歴です。雇用形態が正社員でなければならない決まりはありません。
つまりパート・非常勤・派遣・契約社員も、職歴として書けるということです。「正社員以外は職歴ではない」というのは誤解です。
そのうえで、書く義務があるかどうかは別の話になります。
判断の基準は3つ
基準1:看護師資格を使った仕事かどうか
資格取得後の看護業務は、雇用形態にかかわらず書きます。
- 非常勤の外来勤務
- 派遣での健診業務
- 単発のイベントナース、ツアーナース
- 訪問入浴の同行
これらは看護師としての経験です。アルバイト扱いだったからといって省く理由はありません。むしろ書かないと、その期間が空白になります。
基準2:空白期間が生まれるかどうか
職歴に3か月以上の空白があると、面接で必ず聞かれます。
その期間にアルバイトをしていたなら、書いたほうが説明が要らなくなります。「療養していた」「家族の介護をしていた」といった事情がある場合も、隠すより短く書くほうが結果的に楽です。
逆に、空白が生まれないなら、短期のアルバイトを無理に足す必要はありません。
基準3:応募先の仕事と関係があるかどうか
関係する経験なら、資格外のアルバイトでも書く価値があります。
- 介護施設での介護職 → 高齢者施設の看護師に応募するとき
- 保育補助 → 保育園看護師に応募するとき
- 接客業 → 美容クリニックやクリニック受付を兼ねる求人に応募するとき
「その仕事で何を身につけたか」が説明できるなら、書いてください。
書かなくてよいもの
逆に、書かなくても問題にならないものもあります。
| 書かなくてよいもの | 理由 |
|---|---|
| 学生時代のアルバイト | 看護学生時代の飲食・コンビニなどは、通常書きません |
| 1〜2か月の短期の仕事(空白が生まれない場合) | 職歴欄が細切れになり、読みにくくなります |
| 応募先と関係がなく、期間も短い仕事 | 情報量が増えるだけで、評価には影響しません |
新卒の場合は例外です。職歴欄に書くものが無いので、学生時代のアルバイトを書いて構いません。継続期間が長いものや、責任を持った経験があるものを選びます。
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書き方の型
基本の形
2023年4月 医療法人〇〇会 〇〇病院 入職(非常勤)
外来にて診療補助・処置を担当
2025年3月 一身上の都合により退職
雇用形態を( )で明記します。書かないと常勤と受け取られ、後で行き違いが起きます。
派遣の場合
2024年5月 株式会社〇〇(人材派遣)に登録
〇〇健診センターにて健診業務に従事
2025年4月 派遣期間満了により終了
雇用主は派遣会社、就業先は派遣先です。両方を書くと分かりやすくなります。
単発・スポットが多い場合
1件ずつ書くと職歴欄が埋まってしまいます。期間でまとめてください。
2024年4月〜2025年3月
単発派遣にて健診・イベントナース業務に従事
(〇〇株式会社ほか、延べ約40件)
件数を添えると、実態が伝わります。
ブランクからの復職の場合
2020年3月 〇〇病院 退職(出産のため)
2020年4月〜2024年3月 育児に専念
2024年4月 〇〇クリニック 入職(パート・週3日)
空白期間は、理由を一行で書いておくと面接が短くなります。
職務経歴書との使い分け
履歴書の職歴欄は「いつ・どこで・どんな立場で」までです。業務の中身は職務経歴書に書きます。
| 履歴書の職歴欄 | 職務経歴書 | |
|---|---|---|
| 目的 | 経歴の一覧を示す | 経験の中身を示す |
| 書く量 | 1行〜2行 | 詳しく |
| アルバイト | 上の基準で取捨選択 | 関係するものは詳しく書ける |
「履歴書には書かなかったが、応募先に関係する経験がある」という場合、職務経歴書の中で触れるという手があります。こちらのほうが自由度は高くなります。
やってはいけないこと
経歴を消す
在籍していた事実を書かないのは、経歴詐称にあたる場合があります。特に社会保険に加入していた勤務先は、入職後の手続きで分かります。
「短期で辞めたから書きたくない」という気持ちは分かりますが、書いたうえで理由を一行添えるほうが、後の面倒がありません。
期間を丸める
「2024年〜2025年」のように月を省くと、空白を隠していると受け取られることがあります。年月まで正確に書いてください。
雇用形態を書かない
非常勤を常勤のように見せるのは避けます。入職後の条件確認で必ず出てきます。
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よくある質問
Q. 試用期間中に辞めた職場も書きますか。
A. 在籍した以上、書くのが原則です。期間が短くても、社会保険の加入歴が残っていれば分かります。
Q. 学生時代のアルバイトは絶対に書かないほうがいいですか。
A. 新卒なら書いてよいです。既卒で職歴がある場合は、通常は不要です。
Q. 職歴が多すぎて書ききれません。
A. 単発・短期は期間でまとめるか、職務経歴書に回します。履歴書は一覧が読める状態を優先してください。
Q. 訪問入浴やツアーナースは職歴になりますか。
A. なります。看護師として雇用されて働いた経験です。
まとめ
- 職歴欄は雇用契約を結んで働いた履歴を書く欄。正社員に限らない
- 資格取得後の看護業務は、雇用形態にかかわらず書く
- 3か月以上の空白が生まれるなら書く。生まれないなら短期は省いてよい
- 学生時代のアルバイトは、新卒以外は通常書かない
- 雇用形態を( )で明記する。年月まで正確に書く
- 在籍した事実を消さない。社会保険の加入歴で分かる
迷ったら、「その期間、何をしていたかを聞かれたら答えられるか」を基準にしてください。答えられるなら、書いても書かなくても問題は起きません。
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職歴の書き方は、応募先が常勤か非常勤かでも変わります。
雇用形態・勤務日数から絞り込めます。募集要項を見てから職歴欄を整えると、無駄な情報を削れます。