病院の役職一覧|看護師・医師・コメディカルの職位と序列をわかりやすく解説
転職先の求人票や院内の名刺を見て、「この役職は誰の下に付くのだろう」と迷ったことはないでしょうか。病院には医師・看護師・コメディカル・事務という複数の職種があり、それぞれに別々の役職体系が存在します。
この記事では、職種ごとの役職一覧と序列、役職名から読み取れることを整理しました。
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病院の管理者は医師でなければならない
まず前提として、病院の「管理者」(一般に院長と呼ばれる立場)は、医療法第10条により医師または歯科医師でなければならないと定められています(厚生労働省)。これは看護師や事務職がどれだけ経験を積んでも就けない、法律上の職種要件です。この構造を知っておくと、以降の役職一覧が理解しやすくなります。
医師の役職一覧
| 役職 | 位置づけ |
|---|---|
| 院長 | 医療法上の管理者。病院を法律上統括する責任者 |
| 副院長 | 院長を補佐する立場。複数人置く病院も多い |
| 診療部長 | 診療部門全体を統括する役職 |
| 科長・医局長 | 各診療科(内科・外科など)のトップ |
| 医長 | 診療科内で一定の経験を積んだ医師に付く役職 |
| 部長 | 診療科や部門の責任者。科長とほぼ同義で使われることもある |
医師の役職名は病院ごとに呼び方の揺れがあり、「医長」と「部長」がほぼ同格で使われるケースもあります。求人票では役職名だけでなく、配置図や組織図と合わせて確認すると誤解を防げます。
看護部の役職一覧(序列)
看護部の役職は、下から上に向けて次のように並びます。
- 看護主任(副看護師長と呼ばれることもある):現場のスタッフと看護師長の間に立つ
- 看護師長:病棟や部署単位のマネジメントを担う
- 副看護部長:看護部長を補佐し、複数病棟を横断的に見る
- 看護部長(総看護師長):看護部門のトップ。病院経営に関わることも多く、副院長を兼務する例もある
大規模病院ではこの間に副主任やチーフなどの役職が置かれることもあり、必ずしもどの病院でも同じ4階層があるとは限りません。
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コメディカル・事務部門の役職一覧
看護部以外にも、病院にはさまざまな役職があります。
| 部門 | 主な役職 |
|---|---|
| 薬剤部 | 薬剤部長(薬局と呼ぶ場合は薬局長) |
| リハビリ部門 | 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の主任、部門長 |
| 検査部門 | 臨床検査技師長、放射線技師長 |
| 事務部門 | 事務長・事務部長・事務局長(複数施設を束ねる法人では事務局長が使われやすい) |
事務部門の役職名は法人の規模で使い分けが異なり、「事務長」より「事務部長」「事務局長」のほうが格上とされる法人が一般的ですが、統一されたルールがあるわけではありません。
役職名から読み取れること・読み取れないこと
役職一覧を見て気をつけたいのは、役職名の重み付けは病院ごとに違うという点です。同じ「主任」でも、病床数の多い病院と小規模なクリニックでは、任される裁量や部下の人数がまったく異なります。
転職や部署異動を考える際は、役職名だけで判断せず、次の点も合わせて確認すると実態がつかみやすくなります。
- 何人の部下・後輩を管理する立場か
- 夜勤やオンコールへの入り方は役職でどう変わるか
- 役職手当の有無と金額
役職の実態は求人票で確認する
役職や配置の実態は、求人票の記載を実際に見比べるのが一番早い方法です。
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よくある質問
Q. 「医長」と「部長」はどちらが上ですか?
A. 病院によって扱いが異なります。同格で使われる病院もあれば、部長のほうが上位に位置づけられる病院もあり、組織図で確認するのが確実です。
Q. 看護主任と副看護師長は同じ役職ですか?
A. 病院によって呼び方が異なるだけで、同じポジションを指していることが多いです。名称ではなく職務内容で確認しましょう。
Q. 役職に就くと必ず給与が上がりますか?
A. 役職手当が支給される病院が一般的ですが、金額や条件は病院ごとに就業規則で定められており、一律ではありません。
まとめ
病院の役職は、医師・看護部・コメディカル・事務でそれぞれ独立した体系を持っています。院長(管理者)は法律上必ず医師が就く一方、看護部長は看護師のトップとして経営に関わる場合もあります。役職名だけで上下関係を決めつけず、組織図や求人票の記載と合わせて確認することが、転職や異動の判断を誤らないコツです。