看護師採用試験の小論文の書き方|構成・時間配分・頻出テーマを整理
看護師の採用試験では、面接や筆記試験に加えて小論文が課されることがある。
「何を書けばいいか分からない」「時間内に書き終わらない」という悩みは多いが、
型を知っておけば準備の負担はぐっと減る。ここでは基本の構成と進め方を整理する。
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小論文で見られているもの
小論文は、感想文とは違う。採用担当者が見ているのは、文章の美しさよりも、
自分の意見を、根拠を示しながら論理的に説明できるかという点だ。
具体的には次のような点が評価の対象になりやすい。
- 課題に対して自分の考えを持てているか
- その考えを裏付ける具体的な経験や理由があるか
- 看護師(または看護学生)としての立場を踏まえた内容になっているか
- 文章として破綻なく、時間内にまとめきれているか
「立派なことを書こう」とするより、自分の経験に基づいた等身大の考えを、筋道立てて書く方が伝わりやすい。
基本の構成(序論・本論・結論)
800字・60分程度で出題されるケースを想定した構成例は次のとおりだ。
序論(全体の1〜2割)
最初に自分の結論・立場を簡潔に示す。ここで何を主張する文章かを明確にしておくと、
読み手が最後まで内容を追いやすくなる。
本論(全体の6〜7割)
主張の根拠を、実体験や具体的なエピソードを交えて説明する。
可能であれば「経験から得た気づき」と「一般的な視点からの補足」の2段構えにすると、
説得力が増しやすい。
結論(全体の1〜2割)
序論で述べた内容を、別の言葉で言い換えてまとめる。
「今後どう行動するか」「学んだことをどう活かすか」を添えると、前向きな印象で締めくくれる。
時間配分の目安
60分・800字程度の試験であれば、次のような時間配分が目安になる。
- 構成を考える(15〜20分):いきなり書き始めず、序論・本論・結論に何を書くかをメモに整理する
- 執筆する(35〜40分):メモに沿って書き進める。文字数は9割以上(800字なら720字以上)を目標にする
- 見直す(5分程度):誤字脱字、文末表現の統一(「である」調か「ですます」調か)、不適切な表現がないかを確認する
いきなり書き始めると、途中で方向性がぶれて時間切れになりやすい。
構成を考える時間を惜しまないことが、結果的に時間内に書き終える近道になる。
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頻出テーマの傾向
出題されるテーマは、大きく3つの系統に分けられる。
自分自身に関するテーマ
「目指す看護師像」「これまでで印象に残った経験」「学生時代に力を入れたこと」など。
自分の経験を振り返り、看護師としての価値観と結びつけて書けるように準備しておくとよい。
医療・看護に関するテーマ
「チーム医療について」「医療安全について」「患者とのコミュニケーションで大切なこと」など。
実習や現場での具体的な場面を思い出し、自分の考えと結びつけて書けるようにしておく。
社会・時事に関するテーマ
「高齢社会について」「働き方の変化について」など、看護に限らない社会的な話題が出ることもある。
日頃からニュースに目を通し、自分の意見を持っておくと対応しやすい。
書くときに気をつけたいポイント
- 一人称は「私」で統一する。「自分」「僕」などと混在させない
- 一文を短く区切る。目安として50文字以内に収めると読みやすい
- 語尾を統一する。「〜である」調と「〜です・ます」調を混在させない
- 看護師(学生)としての立場を忘れない。一般論だけで終わらせず、自分の専門分野に引きつけて書く
練習の進め方
小論文は、書き慣れていないと本番で急に上達するものではない。
過去に出題されたテーマを使い、時間を計って一度書き切る練習を重ねておくと、
本番での時間配分の感覚がつかみやすくなる。
書いたものは可能であれば先生や先輩に読んでもらい、客観的な意見をもらうと改善点が見つけやすい。
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まとめ
小論文で評価されるのは、文章の巧拙よりも「自分の考えを論理的に説明できているか」という点だ。
序論・本論・結論の型を守り、時間配分を決めてから書き始めることで、時間内にまとめやすくなる。
頻出テーマを事前に確認し、自分の経験と結びつけて書く練習を重ねておくと、本番でも落ち着いて対応できる。