看護師が一般企業への転職を成功させるコツ
転職を考えている看護師のなかには、一般企業への転職を視野に入れている人もいるでしょう。看護師の一般企業への転職はもちろん可能ですが、やりがいやワークライフバランス、収入面での変化などを総合的にみて、「転職してよかった」と思えるかどうかは別問題。
「この転職は失敗だった」と後悔しないためにはどんなことに気を付けたらいいのかを考えていきましょう。
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看護師が一般企業への転職を考える理由6つ
まずは、看護師が一般企業に転職したいと思う理由を考えていきましょう。看護師が一般企業に転職したいと思う理由としては、主に次のことが考えられます。
- 不規則な働き方が辛い
- 体力的にきつい
- 医療ミスへのプレッシャーに耐えられない
- 看護師の資格や経験を活かした他の働き方に興味がある
- 医療業界以外の世界に興味がある
- それぞれ詳しくみていきましょう。
不規則な働き方が辛い
勤め先にもよりますが、看護師の仕事には夜勤や残業がつきものです。また、二交代制、三交代制を採用している病院に勤務しているのであれば、身体への負担が大きく、年齢を重ねるほどに「肉体的に辛い」と感じることが多くなるでしょう。
その結果として、規則正しい生活リズムを求めて転職を考えるようになる人は多いでしょう。
体力的にきつい
看護師の仕事は肉体的にハードです。患者のケアや処置などで足腰に負担がかかることもありますし、そもそも立ちっぱなしな仕事であるため、身体の痛みやむくみに悩まされている人も多いでしょう。
一方、デスクワークが多い一般企業での仕事は、身体的に負荷がかかることは少ないうえ、変則的な勤務の影響で睡眠障害が出ることもないため、睡眠によって身体をリカバーしやすいことから、そうした働き方に憧れる看護師は多いかもしれません。
医療ミスへのプレッシャーに耐えられない
医療機関でのミスや失敗は、小さなものであっても、患者の生命に関わることがあります。そのため、日々、プレッシャーと闘って気持ちが圧し潰されそうになることもあるでしょう。
一方、一般企業でのミスや失敗は、怒られたり、査定に影響したりということはあっても、人命に関わることはほぼないといえます。また、やり直しがきく場合も多いため、気持ちに余裕を持って仕事しやすいことから、ミスへのプレッシャーに悩まされている看護師の転職にはうってつけといえるかもしれません。
看護師の資格や経験を活かした他の働き方に興味がある
看護師の資格や経験を活かして自分の可能性を試したい、新たな道を開拓したいと考えて、一般企業への転職を希望する人もいます。
詳しくは後述しますが、看護師の資格や経験を活かして一般企業で働きたいと考えているなら、そのニーズを満たせる職種を選ぶことが大切です。
医療業界以外の世界に興味がある
もっともシンプルな理由は、「看護師以外の仕事を経験してみたい」というものかもしれません。
「看護師の仕事もやりがいがあるけど、一度しかない人生だからいろんな経験をしてみたい」または「看護師の仕事はもうやりきった。次はまったく違う世界で生きてみたい」などの理由で、一般企業への転職を希望する人もいます。
看護師資格を活かす?活かさない?2つのパターン
続いては、看護師が一般企業に転職する場合の2つのパターンをみていきましょう。
看護師資格や経験を活かすパターン
1つめは、看護師の資格や経験を活かして転職するパターンです。なかには、看護師の職種で人材を募集している企業もあります。
代表的なケースが、産業看護師としての募集で、企業内の医務室や健康管理室に常駐して、従業員の健康相談にのったり、健康診断のサポートを行ったりといった業務を任されます。
看護師資格や経験を活かすことにこだわらないパターン
看護師の資格や経験を活かすことにこだわらないのであれば、選択肢はぐっと広がります。
業種にこだわれなければ、新しい分野で新しい挑戦ができますし、今までとは異なるスキルや知識も身につくため、結果的に看護師以上に自分に合っている仕事を見つけられる場合もあるでしょう。
また、まったくの異業種での仕事でこれまでの経験を活かせないと思っていたはずが、いざ働き始めてみたら、看護師としての知識が役立って重宝されるということもあるかもしれません。
一般企業で看護師資格を活かせる仕事は?
続いては、一般企業で看護師資格を活かして働きたい場合、候補として挙げられる職種を紹介していきます。
産業看護師
前述の通り、一般企業で看護師資格を活かせる職種の代表格が産業看護師です。ストレスチェックやメンタルヘルス相談などを任されることも多いため、高いコミュニケーションスキルが必須です。
産業看護師になれば、企業で働く会社員同様に週休2日制で働けるうえ、昇給が見込めるため年収アップも期待できますが、採用数が少なく、かなりの狭き門でもあります。
従業員が50名未満の中小企業では企業看護師を配置するケースが少なく、ほぼ、一部の大企業しか募集していないケースが多いようです。
しかも、人員配置基準が定められていないことから、1名のみしか雇用していない企業も多いです。そのため、なんとしても産業看護師になりたいなら、新たな募集が出ていないかどうか常に目を光らせておく必要があるでしょう。
ヘルスケアカウンセラー
学校や薬局などで、健康相談や心のケアを行うヘルスケアカウンセラーは、メンタルヘルスケアの重要性が高まっている昨今、ニーズが増えています。カウンセラーの資格は通信教育などで取得できますが、看護師免許があれば働ける学校や薬局もあります。
フィールドナース
フィールドナースとは、医療機器メーカーに勤めて、臨床的・専門的な視点から営業の販売活動をサポートする仕事です。
「フィールドナース」もしくは「クリニカルエデュケーター」と呼ばれることもあります。フィールドナースの採用条件は企業によって異なりますが、英語でのプレゼンテーションや英語論文読み取りなどの仕事が発生することもあるため、英語スキルを必須としている企業も多いです。
治験コーディネーター(CRC)
治験の準備・調整・運営支援を行う治験コーディネーター(CRC)は、看護師の資格がなくても就ける仕事ですが、看護師資格があると優遇される傾向にあります。
『日本SMO協会』が公表している「日本SMO協会データ2023(2024年4月に実施)」によると、実際、看護師資格を保持している治験コーディネーターは約3割にものぼります。
参照:
厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「治験コーディネーター」
臨床開発モニター(CRA)
臨床開発モニター(CRA)とは、製薬会社の立場で、新薬開発における治験の計画と準備、治験実施中のモニタリングおよび症例報告などの業務を行う仕事です。
治験コーディネーター(CRC)が医療機関の立場であることに対して、臨床開発モニター(CRA)は製薬会社の立場であるという違いがありますが、いずれも新薬開発に貢献できる仕事です。
参照: 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「臨床開発モニター」
品質管理者
企業の商品における、商品としての品質を管理する品質管理者のなかでも、医薬品メーカーや医療機器メーカーなど、薬機法規制下にある製品分野に携わる品質管理者は、医療従事者出身者に向いているといえるでしょう。
訪問看護ステーション運営会社における採用担当
看護師から、訪問看護ステーション運営会社における採用担当に転職すると、看護師目線で求人票を作成できるのが大きなメリット。
人材不足が深刻化している業界なので、有効求人倍率が高いので、転職活動がスムーズに進みやすいこともおすすめポイントです。
医療系人材紹介会社のキャリアアドバイザー
人材紹介会社のなかには医療系に特化した会社があります。そうした会社で転職希望者をサポートするキャリアアドバイザーであれば、実際に臨床の現場で働いた経験をもとに求職者にアドバイスできます。
キャリアアドバイザーとして働くためには、高いビジネスマナーやプレゼンテーション能力が求められるため、入社後の研修などでスキルを磨いていくことが不可欠です。
医療系コールセンターのオペレーター
コールセンターも、人材紹介会社と同じく、医療系に特化していることがあります。
たとえば、医療機器メーカー、医薬品メーカー、医療施設の運営会社などが運営しているコールセンターで、顧客からの問い合わせに対して、医療知識を活かしながら答える必要があります。
看護師専門転職サービス
「クリアス看護」
「クリアス看護」では看護師・訪問看護師のさまざまな求人を掲載するとともに、
ご希望に応じた非公開求人を多数ご紹介しています。
「シフトに融通が欲しい」「給与はこれぐらいほしい」など、まずはお気軽にご希望をお聞かせください。
看護師が一般企業に転職するメリットは?
続いては、看護師が一般企業に転職するメリットをみていきます。看護師が一般企業に転職する主なメリットは次の通りです。
- 不規則な勤務時間に悩まされなくなる
- 給与や福利厚生などの働く条件がよくなる場合がある
- 医療ミスへのプレッシャーから解放される
- 肉体労働による体の疲れが軽減する
- 新しいチャレンジを楽しめる
それぞれ詳しくみていきましょう。
不規則な勤務時間に悩まされなくなる
二交代制、三交代制などの不規則な勤務体制に悩まされている人にとっては、出社時間が決まっている仕事に転職するメリットはとても大きいと考えられます。また、夜勤の辛さからも解放されるため、肉体的にも精神的にも楽になるケースが多いでしょう。
給与や福利厚生などの働く条件がよくなる場合がある
一般企業に転職することで、給与や福利厚生などの働く条件がよくなる場合もあります。もしくは、支給される金額などはほぼ変わりがないとしても、体力的、精神的負担が軽くなったことで、「仕事が楽になったのに給与や福利厚生は変わらないのはうれしい」と感じることもあるかもしれません。
医療ミスへのプレッシャーから解放される
医療従事者は少なからず常に人名と関わる職種です。そのため、他の業界に転職することで、「自分のミスで患者の症状が悪化したらどうしよう」「患者を助けられなかったらどうしよう」といったプレッシャーから解放される可能性が高いといえます。
肉体労働による身体の疲れが軽減する
立ちっぱなしで働く看護師の仕事は、肉体的負担が大きいといえます。また、夜勤に入ることがある看護師であれば、昼夜逆転による肉体疲労も相当なものである場合が多いでしょう。一方、デスクワークで残業がない仕事であれば、少なくとも肉体的な疲労は感じにくいと考えられます。
新しいチャレンジを楽しめる
興味がある分野での転職であれば特に、新しいチャレンジを心から楽しめるでしょう。新しく覚えなければならないことが多いとしても、好きなことであれば楽しんで学べるものです。
看護師が一般企業に転職するデメリットは?
続いてはデメリットです。
- 一から学ばなくてはならないことが増える
- 看護師職への復帰が難しくなる
- 収入が減る可能性がある
それぞれ詳しくみていきましょう。
一から学ばなくてはならないことが増える
看護師時代、電子カルテの入力以外でパソコンを触ることはあまりなかったとすれば、オフィス系のソフトを使いこなすためにはある程度勉強することが必要ですし、デスクワーク以外でも、その業界特有の機器やソフトの使い方を覚えなければならないことはよくあることです。
看護師職への復帰が難しくなる
臨床の現場を離れている期間が長いと、「やっぱり看護師に戻りたいな」と思っても、すぐには感覚を取り戻せないかもしれません。しかも、医療は日々進歩しているため、当時と同じスキルを取り戻すだけでは現場についていけない可能性も考えられます。
収入が減る可能性がある
積極的に夜勤に入るなどして高収入をキープしていた場合、転職によって収入が減ることをデメリットだと感じるかもしれません。
収入がすべてではないので、やりがいや働く条件などすべてを見比べてどちらが自分にとって魅力的な仕事であるのかを見極めることが重要ですが、大幅な減収となるとそれなりにがっかりしてしまう可能性はあるでしょう。
看護師が一般企業に転職するときのポイントは?
続いては、看護師が一般企業に転職するときに意識したいポイントを解説していきます。看護師が一般企業に転職する際に意識したいポイントは次の通りです。
転職の目的
まずは、自分はなぜ転職したいのか、どういう仕事に就いて、どんな毎日を送りたいのかをしっかりとイメージします。
「これ以上看護師の仕事を続けたくないからなんでもいいから違う仕事をしたい」「とにかく医療業界から離れたい」などの思いでいっぱいになり勢いで転職してしまうと、後悔する可能性がゼロではありません。
理想のキャリア
転職の目的と併せて考えたいのが、転職後の働き方も含めた、今後のキャリアです。
これから先、どういうふうにキャリアを築いていきたいのかについて、大まかにでもいいので、10年後、20年後やその先までイメージしてみることによって、今進むべき道が見えてくることがあります。
転職先候補に関する情報収集
興味のある分野、やってみたい仕事、気になる職場があるなら、転職サイトやGoogleの口コミ、SNSでの生の声などをどんどん拾って、自分に向いている仕事であるのかを考えてみることが大切です。
転職活動までにしっかりと下調べしておかなければ、いざ転職した後に、「やっぱりこっちのほうがよかった」ということにもなりかねません。
一般企業への転職が向いている看護師の特徴は?
続いては、一般企業への転職が向いている看護師の特徴をみていきます。次のような看護師は、一般企業への転職が向いているといえます。
精神的・体力的に今の仕事を続けることが限界である看護師
看護師の仕事は、肉体的にも精神的にも負担が大きく、特に夜勤や急患対応が続く現場では、限界を感じる人も少なくありません。
実際、「帰宅後は寝るだけの生活で、自分の時間がまったく取れない」「業務中は常に気を張っていて、精神的にすり減っている」といった声も多く聞かれます。
こうした状態が続くと、心身の健康を守るためにも、働き方を根本から見直す必要があります。体力的・精神的な負荷の少ない一般企業への転職は、ひとつの有効な選択肢になり得ます。
転職したい理由、やりたいことがはっきりしている看護師
「医療職以外でこんな仕事をしてみたい」「この分野に昔から興味があった」といった明確な目的がある人は、一般企業への転職に前向きに取り組めます。
自分の希望や興味がはっきりしていれば、転職活動の軸もブレにくくなり、企業とのマッチングの精度も高まります。
また、面接などでも志望動機が伝わりやすいため、選考にも通りやすくなる傾向があります。
一般企業への転職を考え直したほうがいい看護師の特徴は?
働き始めて1年以内の看護師
働き始めて1年以内で転職する看護師は一定数いますが、どんな職種であれ、数か月のキャリアではミスや失敗をする可能性が高く、「これ以上続けられない」と判断するには早すぎると考えられます。
しかも、数か月やそこらでの転職は、転職志望先からも「この人は採用しても長く働き続けてくれないかもしれない」と思われる可能性が高いです。
人間関係のみが原因で転職しようとしている看護師
看護師の仕事に嫌気がさしているわけではなく、現在の職場の人間関係が原因で仕事を辞めたいと思っているなら、まずは、一般企業への転職ではなく、看護師としての転職を考えてみてはどうでしょうか。部署がいくつもある病院に勤務しているなら、異動願を出すのも一手です。
そもそも、人間関係の悩みはどの業界でも生じ得ます。そのため、一般企業に転職したからといって、必ずしも人間関係に悩まされなくなるとは限りません。
転職したい明確な理由がない看護師
明確な理由がないまま転職すると、転職後にミスマッチを感じる可能性が高いといえます。自分はなぜ転職したいのか、本当に看護師以外の職種に転職していいのか、転職先の会社が自分に向いていそうだと考えられるのかなど、しっかりと考えたうえで結論を出すことが大切です。
看護師が一般企業に転職する方法は?
看護師が一般企業に転職する方法には、基本的に看護師から看護師へ転職する場合同様、「転職サイトを使う」「転職エージェントを使う」「公式ホームページやSNSの募集要項に従って応募する」などの方法があります。また、そのうちの複数の方法を同時に使うことで、よりよい案件を見つけることも検討するといいでしょう。
転職エージェントを使う場合は、より多くの求人を知るために、複数のエージェントに登録して構いませんが、異なるエージェントから同一案件に応募することは避けましょう。
また、転職先に希望することを優先順位とともに担当アドバイザーに伝えることや、これまでの経験やスキル、希望条件を正直に伝えることがとても大切です。
気になることがあれば細かなことでも質問したり、積極的に要望を伝えたりすることで、より希望に近い企業がみつかりやすくなるため、アドバイザーとはこまめかつスピーディーな連絡を心がけましょう。
なお、こちらが真摯に対応しているのにアドバイザーはそうではないと感じる場合など、担当アドバイザーに対して不満がある場合、アドバイザーの変更を依頼することがおすすめです。
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転職を検討しているなら、まずはキャリアプランを練ってみよう
看護師の転職を成功させる第一の秘訣は、転職時に意識すべきポイントとしても解説した通り、キャリアプランについて考えることです。
一般企業に転職したい場合も、他の医療機関に転職したい場合も、まずは自分のキャリアプランを見つめ直すことで、今の自分に必要なことや進むべき道が見えやすくなります。
“10年後、20年後になんとなくこうなれたらいいな”程度の青写真なら描けているという場合も、明確な言葉で紙に書き出すことによって、理想が実現しやすくなるのでおすすめですよ。