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赤十字病院と一般の病院の違い|設置主体・災害救護・働く側から見た待遇

赤十字病院と一般の病院の違い|設置主体・災害救護・働く側から見た待遇

転職先を比べるとき、病院の名前から分かるのは診療科と規模くらいで、設置主体の違いが働き方にどう効くかは見えにくい。

赤十字病院はその中でも特徴がはっきりしている。災害救護という、他の病院にはない業務が制度として組み込まれている。

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目次
  1. まず設置主体で分ける
  2. 赤十字病院にあって、他の病院にないもの
    1. 1. 災害救護
    2. 2. 赤十字の看護師養成課程
    3. 3. 全国規模の異動の可能性
  3. 働く側から見た比較
  4. 「日赤」を選ぶ理由として挙がるもの
  5. 逆に確認しておきたいこと
  6. 名前が似ていて別の組織のもの
  7. よくある質問
    1. 赤十字病院の看護師は公務員ですか。
    2. 災害派遣は断れますか。
    3. 系列の看護学校を出ていないと不利ですか。
    4. 給与は公立病院と比べてどうですか。
  8. まとめ
  9. 参考

まず設置主体で分ける

区分 職員の身分
国立 国立病院機構、大学病院(国立大学法人) 各法人の職員
公立 都道府県立、市民病院 地方公務員(地方独立行政法人化した場合は法人職員)
公的 日本赤十字社、済生会、厚生連(JA)、国民健康保険団体連合会 各法人の職員(公務員ではない)
民間 医療法人、社会医療法人、個人 法人の職員

赤十字病院は「公的医療機関」に分類されるが、職員は公務員ではない。ここを取り違えている求職者は多い。

日本赤十字社は、日本赤十字社法という個別の法律に基づいて設立された法人である。株式会社でも医療法人でもない。

赤十字病院にあって、他の病院にないもの

1. 災害救護

日本赤十字社は災害救護を本来業務として担っている。そのため所属する病院には救護班が編成されており、看護師も構成員になる。

  • 救護員として登録され、研修を受ける
  • 災害時には派遣の対象になる(国内・場合によっては国外)
  • 平時にも訓練がある

「災害看護に関わりたい」という理由で選ぶ人が一定数いるのは、この仕組みがあるためである。逆に、派遣の可能性を負担に感じるなら確認しておく。

2. 赤十字の看護師養成課程

日本赤十字社は看護師養成の学校を全国に持っている。卒業生が系列病院へ就職する流れがあり、組織文化として共有されている前提がある。

外部から入る場合、この文化の共有度合いが職場によって違う点は面接で見ておきたい。

3. 全国規模の異動の可能性

日本赤十字社は全国に医療施設を持つ。施設間の異動制度がある病院では、転勤の可能性が採用条件に含まれることがある。

病院ごとに採用の枠組みが違う。「日赤全体で採用」なのか「その病院単独の採用」なのかで、異動の前提が変わる。求人票と面接で必ず確認する。

働く側から見た比較

赤十字病院 公立病院 民間病院
身分 法人職員 地方公務員(独法化で法人職員) 法人職員
給与の決まり方 法人の給与規程(公務員の俸給表に準じる例が多い) 条例に基づく給与表 各法人が決める
災害救護 本来業務として組み込まれている 災害拠点病院なら関与 施設による
異動 施設間異動がある場合がある 自治体内の異動 原則なし(法人内はあり)
教育 系列の研修体系がある 自治体・病院ごと 病院ごとの差が大きい
休暇・福利厚生 規程に基づき整備されていることが多い 公務員に準じる 差が大きい

給与水準は「赤十字だから高い/低い」とは言えない。地域と病院の規模で決まる部分が大きく、同じ都道府県内の公立病院と大きくは変わらないことが多い。

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「日赤」を選ぶ理由として挙がるもの

  • 災害看護・国際活動に関われる可能性がある
  • 教育体系が整っている(認定看護師の取得支援など)
  • 規模が大きく、経験できる症例の幅が広い
  • 異動で複数の施設を経験できる(本人が望む場合)

逆に確認しておきたいこと

  • 救護班への登録は必須か、希望制か
  • 派遣の頻度と期間の実績
  • 施設間異動の有無と範囲(全国か、ブロック内か)
  • 夜勤の体制と回数
  • 既卒者の受け入れ実績(系列校出身者が多い職場かどうか)

「災害救護がある」ことは、魅力にもなれば負担にもなる。家庭の事情で長期間家を空けられない人は、運用の実態を面接で聞いておく。

名前が似ていて別の組織のもの

  • 赤十字血液センター —— 日本赤十字社の組織だが、病院とは別の事業。献血・血液製剤を担う
  • 各国の赤十字社・赤新月社 —— 国際赤十字・赤新月運動の一部だが、雇用は各国の社が行う
  • 赤十字マークの使用 —— 法律で保護されており、一般の医療機関は使用できない

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よくある質問

赤十字病院の看護師は公務員ですか。

公務員ではない。日本赤十字社という法人の職員になる。公的医療機関に分類されるが、身分は公務員とは別になる。

災害派遣は断れますか。

運用は病院による。救護員として登録されていれば派遣の対象になるが、家庭の事情等を考慮する仕組みを持つ病院もある。登録が必須かどうかを含め、面接で確認する。

系列の看護学校を出ていないと不利ですか。

採用そのものに制限はない。ただし職場によっては系列校出身者が多く、文化の共有度合いに差が出ることがある。既卒者・外部出身者の受け入れ実績を聞いておくと実態が分かる。

給与は公立病院と比べてどうですか。

地域と規模で決まる部分が大きい。赤十字病院の給与規程は公務員の俸給表に準じる例が多いため、同じ地域の公立病院と近い水準になることが多い。求人票の基本給・手当・賞与の実績で比べる。

まとめ

  • 赤十字病院は日本赤十字社が設置する公的医療機関。職員は公務員ではない
  • 災害救護が本来業務として組み込まれている。救護班への登録と訓練がある
  • 施設間異動の制度がある病院がある。採用の枠組みで前提が変わる
  • 給与は「赤十字だから」で決まらない。地域と規模の影響が大きい
  • 確認したいのは、救護班登録が必須か/異動の範囲/既卒の受け入れ実績
  • 血液センターは同じ日本赤十字社だが、病院とは別の事業

参考